ウォーター・フェイク-instrumental-

前作「サブキャスト」を発表してから、実は5曲もの歌が、日の目を浴びることなく、消えていきました。
あの時の気持ち以上のものが見つからず、気が付けば４ヶ月以上が過ぎていました。

今回、コンピレーションCDのお話をいただいた時、夢みていたことが叶う嬉しさと、いったい何を歌にすればいいんだろうという戸惑いの中、曲を作り始めました。

今回の曲「ウォーター・フェイク」は、サブキャストの、その後の物語です。

ブラックミュージックコンピ（http://vocaloidblackmusic.web.fc2.com/）に参加させていただくにあたり、かごめPさんにマスタリングを施していただきました。

プロの技術を目の当たりにして、これが自分の曲かと、まるで魔法をかけてもらったような出来上がりとなっております。是非、ご一聴いただければ。


「ウォーター・フェイク」

白い息を噛みしめてたら これからもよろしくね と聞こえた
特別な人になれなかったまま

空に浮かぶ雲を眺めた 淡いからもうすぐ消えそうだと　
嬉しそうだからあわせて頷いた

声に出せないけど 自分を雲に重ねてた

君が笑うから 嘘もつけなくて 優しさとわがままを
履き違えた台詞が 零れだしそうだから

まるで悲劇のような話し方　飲み込んでも溶けてくれないまま
視線から溢れ出した雨模様

ここに居ていいですか どこまで見せていいですか

君に届けたら 答えを待たずに 瞳を閉じてたから
何も変わらずにまた 暗闇に出会うだけ

答えと呼べた夢なら消えた あの頃 同じ時の中で
踏み出せてたらよかったね

これからの君が 積み重ねていく 未来は見えないけど
今までと同じように こちらこそ と笑うよ

嘘もつけなくて 優しさとわがままを　
履き違えた台詞が 零れだしそうだから