月詠

新月

作詞.べりこ
作曲.新月

二人並んで歩いた道は
白黒の景色を映し
さよならと遂げる

後ろめたさに押しつぶされ
何度目かの月明かりが誘う
指先の柔らかさに
締め付けられる胸の奥

いずれ私もあの子のように
忘れられてしまうのね
わかっていても今だけは
その目でその手で愛されていたい

つま先からべたつく髪まで
あなたの全てで覆い尽くして
私など欠片も残さないで
一瞬の痛みに包まれたい
私を壊して

シャツを羽織るその背中が
憎らしく傷跡を残す

確実な愛なんてないのは
わかってるつもりだけど
せめて同じ夜だけは
その目でその手で愛されていたい

つま先からべたつく髪まで
あなたの全てで覆い尽くして
私など欠片も残さないで
一瞬の痛みに包まれたい
私を壊して

泣いて泣いて泣き崩れて
貴方だけに愛されたいだけ
濡れた身体を抱きしめて
戸惑う想いも全て

つま先からべたつく髪まで
あなたの全てで覆い尽くして
私など欠片も残さないで
一瞬の痛みに包まれたい
私を壊して