魂9つ持つ僕は
ひとつは中で兄弟に
ひとつは外で母親に
くれてやった 分けてやった

魂いくつか持つ僕に
ひとつは熱が下がらんと
ひとつは怪我が治らんと
「分けてやって」 くれてやった

重みも色も何もない
減るか増えるかわかりもしない
されども母は気づくのだ
つんと逸らした鼻先叩き

馬鹿な子だねと舐めてくれた
柔らかな表情で笑っていた 嘆いていた


魂9つ持つ僕は
いくつも礼を与えられ
いくつも生を分けてやり
くれてやった 悔いを知った

魂1つを持つ僕は
眼前通る塊に
愛すべき人に押しやられ
さらわれた へし折られた

助ける術は何もない
余剰魂持たん身では
そうして僕は気づくのだ
何も出来んと現実事情

馬鹿な奴だと笑えなかった
ひしゃげた顔を舐めてやった 嘆いていた


わかっていた わかっていた
余剰はなくとも必要はあると
わかっていた わかっていた
所詮は助けになりはせんと

だが わからんかった


痛みも音も何もない
しかし今度は身体が冷える
されども僕は悔いぬだろう
澄んだ瞳をもいちど見たい

馬鹿な人ねと笑っていた
柔らかな表情で笑っていた 笑っていた

馬鹿な事だとわかっていた が

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猫の魂9つまで

半ば言いたいことメモ状態。
どこまで文字数を増やしていいものか、悩みます。

閲覧数:265

投稿日:2012/12/02 21:40:42

文字数:511文字

カテゴリ:歌詞

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