身を切る冷たい2月の夜風
等間隔に置かれた街灯が僕に笑いかける
その度に寂しくて悲しくて切なくて
ポケットの中の拳をきつく握りしめる

今日もまた自分を諦める
殺風景な一本道は転回禁止の一方通行
闇に向かってただひたすらに歩みを進める
向こうの老婆の背はひどく曲がっていた

切り捨てて吐き捨てて
それでも許されない世界で一体僕らは何を描くの?

ねえ
あんたはそこに何を見る?
白く切り取られたミライとやらに
希望?絶望?愛情?憎悪?
苦しくても歩かなきゃ
それが"生"かい?

身の程知らずの身の程知らなさ
等間隔に置かれた岐路が僕を嗜める
その旅は長く曲がりくねって先が見えず
ロケットのように綺麗に飛べたら良いのに

友がまた行ってしまう
等身大の等身が違うからと言い訳吐いて
世闇に紛れて「ああもう嫌だ」と繰り返す
自業の自得を知るこの手は血に染まっていた

飲んでは食べてまた飲んで
それでも満たされない人生に一体何を見出せと?

ねえ
あんたはそこで何をする?
白く切り取られたミライとやらで
思考?乱暴?善行?悪行?
楽しくても止まらなきゃ
それが正解?

"生"に正も解もなく
あるのは不確かな自分だけ
今日もまた 自分だけを信じて

さあ
あんたはそこで何がしたい
白く切り取られたミライとやらで
一体全体何が何やら
自分でももうわからない
そうだろう?
だけど
僕らはそこに何か期待
白く切り取られたミライとやらに
どんなに辛くどんなに苦しくも
そこに何かがあると信じたい
そうだろう?

身を切る冷たい2月の夜風
等間隔に置かれた街灯が僕を嘲笑う
だけどどこか優しげで温かい
僕はまたポケットの中の拳をきつく握りしめる

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

ミライカナイ

苦しいことの方が多い人生の中にあるわずかな希望や楽しいことを街の灯に例えて書いてみました。
曲を付けて下さる方募集中です!

閲覧数:90

投稿日:2017/11/12 10:44:15

文字数:721文字

カテゴリ:歌詞

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