優しく甘やかな 記憶のなかの 思い出は

あまりに不確かで 鍵を探せど 何処にある

僕は刃向かう 血と砂が胸を灼く

堕落した 希望など いらない 望むのは

地獄のただなかで 巡ることば仕留めたい

君がいる喜びの なかで愛しい君の首を絞め

惨めなもの 憎しみと悲しみ そのなかには何がある


窓辺に掛けられた 河岸をゆく ひとたちの

名もない物語 託された絵は 風に揺れ

母音の色を この手で作り上げて

偶然の つながりを 絡ませ 願うのは

地獄の奥底に 眠ることば抉(えぐ)りたい

隠された太陽を 暴きだしては再び見いだす

海と混ざり 永遠のイメージ いまことばを解き放つ


地獄を震わせて 壊すことば紡ぎたい

深淵を鞭打って 僕の内なる音楽を鳴らせ

狂い果てた 剥きだしの自分に さあその眼を見開いて そのすべてを受け止めて


9+7+5
やさしくあまやかな きおくのなかの おもいでは

9+7+5
あまりにふたしかで かぎをさがせど どこにある

7+10
ぼくははむかう ちとすながむねをやく

5+5+4+5
だらくした きぼうなど いらない のぞむのは

9+11
じごくのただなかで めぐることばしとめたい

10+15
きみがいるよろこびの なかでいとしいきみのくびをしめ

6+9+11
みじめなもの にくしみとかなしみ そのなかにはなにがある


9+7+5
まどべにかけられた かわぎしをゆく ひとたちの

9+7+5
なもないものがたり たくされたえは かぜにゆれ

7+10
ぼいんのいろを このてでつくりあげて

5+5+4+5
ぐうぜんの つながりを からませ ねがうのは

9+11
じごくのおくそこに ねむることばえぐりたい

10+15
かくされたたいようを あばきだしてはふたたびみいだす

6+9+11
うみとまざり えいえんのいめーじ いまことばをときはなつ

9+11
じごくをふるわせて こわすことばつむぎたい

10+15
しんえんをむちうって ぼくのうちなるおんがくをならせ

6+9+11+11
くるいはてた むきだしのじぶんに さあそのめをみひらいて そのすべてをうけとめて

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

ことばの錬金術

19世紀フランスの詩人アルチュール・ランボーの世界観(の断片)をもとに歌詞を書いてみました。

修正を入れました(11/23)。
前のヴァージョンに比べると、よりランボーの詩世界に近いとは思いますが、音楽性は劣るかもしれません。
うーん、前のヴァージョンのほうが良かったかも。

当方は音楽について素人なので、修正依頼などあれば喜んで対応させていただきます。

閲覧数:325

投稿日:2013/11/23 21:31:06

文字数:930文字

カテゴリ:歌詞

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