白い建物と
遠くで鳴く鳥と
絡む植物と
物質のくず


流れる資本と労働力と
権利と富と
蓄積するストレスと引き換えに
生んだ利益と
見えない知の網と薄められた快楽と
あの謎の炭酸飲料の味も
もう残ってないのかい?

崩壊した建物
瓦礫で覆われた地面を踏み分ける

ただ意味もなく

どこかで見覚えのある宙づりの信号機
横目に突き進む

どこへ行くとも知れず

お互いもつれあい崩れあう
「コンクリート・ジャングル」の中に紛れ込む

暗い路地を経て

停止された戦慄と
荒廃した日常の中に歩み入る



パッパッパッ…
パッパッパッ…



「8月30日、天気は雨かな。
今日はいつもより早く目が覚めてしまった。
また歩き出さないと。
8月30日、天気は雨かな。
ありそうもない生きる希望を信じて、
今日も街へ繰り出そう。

きみどこいままつ
このまちさるまで

いまどこきみまつ
このまちさるまで

きみどこまだまつ
このまちさるまで

きみまだどこまつ
このまちさるまで

イマドコキミマツ
コノマチサルマデ

キミイマドコマツ
コノマチサルマデ

キミドコイマドコ
ドコ...........」

白い建物と
遠くで軋む音
暗い室内と
波打つ水

近づくどよめき
息を吹き返す戦慄

崩壊する建物
落下する残骸物の間をすり抜ける

うまくかわして

壮絶な地響きの中に
死神の声を聞く

とっさに飛び込む

崩壊する建物
信頼していた足場も徐々に崩れ落ちる

ぎりぎりで回避

襲い来る悲痛な叫び
聞き流しながら進む

行く先もままならず

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

廃都散策

閲覧数:208

投稿日:2012/08/31 21:09:12

文字数:672文字

カテゴリ:歌詞

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