涙雨さめざめ 旅立ちの日
カサ増し荒れ荒れ 三途の川
現世にもやれやれ サヨナラかと
矢先に待て待て 足止めとは 何故

こんな流れで 舟出せば
流れ流され 終いは…

漕ぎ手の口遮る 流水音
愛別離苦に暮れる 誰かの叫びに似た
まして払えぬ 僅か六文銭
渡れる渡れないと 渡し場大騒動

顚末やはてさて 賽の河原
積み石ガラガラ 子も喚いて 嗚呼

無茶だやめとけ ボロ舟じゃ
呑まれ溺れて 終いは…

漕ぎ手に耳も貸さず 舟を奪う
怨憎会苦は二度と 味わいたくはないと
されど流れは強く 言わずもがな
どうするどうするよと 渡し場大騒動

流れ流され 黄泉霞み
意識薄る中で悟す声は…

気が付きゃベッドの上 歓喜の声
艱難辛苦の日が また始まるのだけど
頬伝う涙雨 心洗う
あれは夢まぼろしか 渡し場大騒動



＊譜割り＊

なみだあめさめざめ たびだちのひ
カサましあれあれ さんずのかわ
げんせにもやれやれ サヨナラかと
やさきにまてまて あしどめとわ なぜ

こんなながれで ふねだせば
ながれながされ しまいわ

こぎてのくちさえぎる りゅうすいおん
あいべつりくにくれる だれかのさけびににた
ましてはらえぬ わずかろくもんせん
わたれるわたれないと わたしば(おお)(そう)(どう)

てんまつやはてさて さいのかわら
つみいしガラガラ こもわめいて ああ

むちゃだやめとけ ボロふねじゃ
のまれおぼれて しまいわ

こぎてにみみもかさず ふねをうばう
おんぞおえくわにどと あじわいたくわないと
されどながれわつよく いわずもがな
どおするどおするよと わたしば(おお)(そう)(どう)

ながれながされ よみかすみ
いしきうするなかでさとすこえわ

きがつきゃベエドのうえ かんきのこえ
かんなんしんくのひが またはじまるのだけど
ほほつたうなみだあめ こころあらう
あれわゆめまぼろしか わたしば(おお)(そう)(どう)


※カッコ内は１音です。