茜に染まりゆく街を　見下ろす鐘塔が
響き　人々が家路を辿る頃
窓辺で優しい刻を見つめてる私の
胸を　一陣の風が吹き抜けた

あの日からどれだけの季節が過ぎただろう
愛おしい面影は今もなお心揺さぶるけれど

大空高く羽ばたけ　朝焼けの雲を越えて
目覚めた翼広げて　風に乗り翔けぬく果てへ
辿りついたその場所で　声の限り貴方に歌うよ　光差すように


異国の香りを纏う　街角の旋律
心惹かれても留まることはない
旅立ちの時を告げた　あの日の風がまた
胸を叩いては　私を呼ぶから

誰も皆　胸の奥　眠らせた翼を
解き放つ瞬間を告げる合図求め　空を仰ぐ

海原遥か越えゆく　白い帆に風を受けて
まだ誰も見たことない　空と海　融けあう果てへ
辿りついたその場所で　声の限り貴方に歌うよ　道を指すように

傷つくたびに出会う温もり
処変われど　人の変わりなき優しさを知り
折れた翼は再び羽ばたく力を得て　また飛び立つ

世界を巡る名もなき一陣の風となって
大地に満ちる全ての生命を腕に抱きしめて
そして　いつか懐かしい貴方の元へ辿りつくまで　歌い続けよう



＜以下、読み仮名＞

（Aメロ）
あかねに　そまりゆくまちを　みおろすしょうとうが
ひびき　ひとびとが　いえじをたどるころ
まどべで　やさしいときを　みつめてるわたしの
むねを　いちじんの　かぜがふきぬけた

（Bメロ）
あのひから　どれだけの　きせつがすぎただろう
いとおしい　おもかげは　いまもなおこころゆさぶるけれど

（サビ）
おおぞらたかくはばたけ　あさやけのくもをこえて
めざめたつばさひろげて　かぜにのりかけぬくはてへ
たどりついたそのばしょで　こえのかぎりあなたにうたうよ　ひかりさすように


（Aメロ）
いこくの　かおりをまとう　まちかどのせんりつ
こころ　ひかれても　とどまることはない
たびだちの　ときをつげた　あのひのかぜがまた
むねを　たたいては　わたしをよぶから

（Bメロ）
だれもみな　むねのおく　ねむらせたつばさを
ときはなつ　しゅんかんを　つげるあいずもとめ　そらをあおぐ

（サビ）
うなばらはるかこえゆく　しろいほにかぜをうけて
まだだれもみたことない　あおとあお　とけあうはてへ
たどりついたそのばしょで　こえのかぎりあなたにうたうよ　みちをさすように

（D）
きずつくたびに　であうぬくもり
ところかわれど　ひとのかわりなき　やさしさをしり
おれたつばさは　ふたたびはばたく　ちからをえて　またとびたつ

（サビ）
せかいをめぐるなもなき　いちじんのかぜとなって
だいちにみちるすべての　いのちをうでにだきしめて
そしていつかなつかしい　あなたのもとへたどりつくまで　うたいつづけよう