雷音King

鳴り止まない耳鳴りが告げる
「まだ夢を見続けていたいのか？」
その答えなんて知らないまま
「諦めたくない」と泣きわめいた

外で唸る雷音が　僕の心貫いて
酷く激しい痛みで　僕は動けないようだ

強張った伸ばす手の先に外への鍵
届く距離にないことくらいわかってた
空(くう)を切った手に残る思い「理解不能」
閉鎖した空間で僕は王になる

鳴り止まない耳鳴りが告げる
「もう夢を見たいと言わないのか？」
その答えなんて知ってるけれど
「諦めたくない」と嘘ついた

窓を叩く雨音が　僕の存在を問うた
酷く激しい痛みに　僕はうずくまり逃げる

強張った伸ばす手の先に外への鍵
届きそうもないと思ったから頑張らない
膝抱えた姿勢崩さず「…くだらない」と
閉鎖した空間で僕は孤独になる

外で唸る雷音が　僕の心貫けど
“痛み”さえ味方にして　僕は鍵を見据える

強張った伸ばす手の中に外への鍵
届く距離にあることくらいわかってた
掴んだ手に残る温もり「やっとわかった」
解放された世界で僕は空(そら)を見る