昔々海がまだ透明に 澄み切っていた時の事
簡単に海は割れて底を歩いて たどり着けた

余多の色彩が輝く星空を 映しきった深海魚

懐かしむは大地の匂いが 経つ星霜に香り立つ
閉じた海底を彷徨う 忘れ欠けた潮風の温度

幾重もの黎明に花開く砂日傘 優曇華と知り際の 
忘れじの過去をそう取り戻そうと 箱を開けたが最後

無色に煌めく霧氷の夢 幻の星霜の軌跡
透明な海には戻れない 懐かしき大地踏めもしない
憐れむ者は月ばかり 流れた星は拾えもしない
振り返る足跡は浚われた 凪いだ水面には星明りだけ

海に溺れた者の末路と笑えばいい
水面に映る星に夢を見ずにはいられないんだ

憐れむ者は月ばかり 流れた星は拾えもしない
振り返る足跡は浚われた 凪いだ水面に星明り

極彩色の海原の泡 食べ尽くしたのは深海魚
底無しの海溝へ沈む 真夏の夜の夢物語
墨色の陸風が吹く 波に沈んでいく砂埃
空高く舞上がる 優曇華の透明な花の色

戻れない 箱を開けたが最後

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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  • オリジナルライセンス

浦島太郎

タイトルは仮題です。
喪失というテーマで浦島太郎と乙姫(竜宮城)が思い浮かびました。
最近、日本の昔話が流行っていますけど、浦島太郎ってなんだか悲しくて切ない。

浦島太郎が失ったのは、故郷なんでしょうか、それとも乙姫?

かなり自己解釈、改変ありますし、タイトルに浦島太郎って入ってないとイメージがわかないかもしれない、ここは少し反省。

ただあまり今までの浦島太郎象に縛られたくないって気持ちもあったので、あえて外したとこもあります。

http://piapro.jp/t/O1PN

への応募作品です。

閲覧数:262

投稿日:2016/10/18 00:09:51

文字数:425文字

カテゴリ:歌詞

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