きみのせいと突き放した
あの鼓動を攫ってほしい
冷たい指で噎せかえる
薫りを残した窓辺のガーデニア

溜息だけ揺蕩う部屋が
切なくて目を閉じた
耳鳴りはやさしい言葉で
慰めるだけ

ワンピースに溢した朝は
囀りだけが滲む
聴き慣れた足音を聴いて
瞬きをした

きみはいつもやさしい人ね
目を伏せたりしないで笑って
すこし遠い小指の距離も
なにもかも飲み干してしまったの

嘘を吐いて吐き通して
この涙を拭ってほしい
控えめに手を重ねては
怯えていたのにしあわせなだけなの

きみの影を彩る目蓋
思い出にはできない
知らないふりで誤魔化すのも
苦しいだけで

キスをしたい檸檬の味の
わがままをひとつだけ叶えて
撫でるような額のキスの
その意味ならずっと知っていたの

忘れないで覚えていて
吸い込まれて消えてしまうの
泣いてしまいそうな夜に
引き留める理由教えてガーデニア

きみのせいと突き放した
あの鼓動を攫ってほしい
冷たい指で噎せかえる
薫りを残して窓辺のガーデニア

きみのためと逃げ出したの
あの鼓動は口無しの実で
隠しきれない想いだけ
きれいにさかせた
ちいさなガーデニア

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

ガーデニアの初恋

余命一カ月の恋。
(ひらがなと補足が前頁にあります。参考にしていただければ幸いです)

応募元:黒桜さん(http://piapro.jp/t/JMFG

閲覧数:191

投稿日:2014/04/27 23:20:05

文字数:493文字

カテゴリ:歌詞

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