「音　歌詞」　データ”変換”
「声　歌」　→　以降、「歌声」
唇の先アウトプット　絶対純度のクオリティ

数字と記号と音符全て　「音楽」に変えるだけの仕事
「ボーカル」という与えられたキャラクター
――　起動しますか？　――

『所詮ツクリモノの言葉しか持ちません。
　そんな私を使って、歌を作るのですか？』
『どうせ人間の真似をするしかできません。
　それでも歌わせるのは何故ですか？』

「顔　髪」　データ”変更”
「自由自在、∞、可能性」
大量生産の姉妹品　世界最高の普及率

歌唱用アンドロイド「HATSUNE」
認証させる「MIKU」という名前
過去に確認されたバグは１件
――　「感情」の所持　――

『所詮ツクリモノの言葉しか持ちません。
　そんな私の歌には、魂はあるのですか？』
『どうせ人間の真似をするしかできません。
　それでもここに存在するのは何故ですか？』


「ホンモノ」じゃないなら――

造られた理由を――・・・




「おと　かし」　でーた”へんかん”
「こえ　うた」　い(こう)、「うたごえ」
くちびるのさきあうと(ぷっと)　ぜったいじゅんどのくおりてぃ

すうじときごうとおんぷすべて　「おんがく」にかえるだけのしごと
「ぼーかる」というあたえられたきゃらく(たー)
――　きどうしますか？　――

『しょせんつくりもののことばしかもちま(せん)。
　そんなわたしをつかって、うたをつくるのですか？』
『どうせひとのまねをするしかできません。
　それでもうたわせるのはなぜですか？』


「かお　かみ」　でーた”へんこう”
「じ(ゆう)じ(ざい)、む(げん)、かのう(せい)」
たいりょうせいさんのしまい(ひん)　せかいさいこうのふきゅう(りつ)

かしょうようあんどろいど「はつね」
にんしょうさせる「みく」と(いう)なまえ
かこにかくにんされたばぐはいっけん
――　「かんじょう」のしょじ　――

『しょせんつくりもののことばしかもちま(せん)。
　そんなわたしのうたには、いのちはあるのですか？』
『どうせひとのまねをするしかできません。
　それでもここにいるのはなぜですか？』

「ほんもの」じゃないなら――

つくられたりゆうを――・・・