Thanks you for access!!

1."某年某月某日"

君はどこで聞いたのかな
僕らのヒーローがまた死んだって
そりゃそうだよな
だってあいつら半世紀越えて戦ってたんだ

僕らが生まれてくるずっと前から
歌だけを武器に戦っていたんだ

僕は一人車を停め
ラジオのボリュームをそっと上げたんだ
虚しいもんだよな
愛も自由も歌われ飽きていて響かなくなってる

僕らが生まれてきて少し経つけど
どれだけのヒーローが消えた?

争いも束縛も まだなくなってないのに
一人ずつ消えていく まだ消えちゃいけないのに
手なんて合わせてられない
 
彼らも生まれてきて死んでいくけど
星よりも高く 輝いて

悲しみも苦しみも 多分なくなりゃしないから
あの歌があの音が また何処かで響きだす 

争いも束縛も まだなくなってないけど
僕はもぅ気付いてる 僕らの武器は此処にある

手なんて合わせてられない
ヒーローが居なくても進もう



2.リヴァイヴ

届け 星より高く昇った君に
涙声で叫ぶよ偉大なヒーローに
「君の歌はまだ響いている」

また一人死んでいった
ヒーローが消えてった
悪い夢だと嘘を願うけど
本当らしい、泣いてもいいかな

「歌ってよ」
「叫んでよ」
この拳を上げさせて

響け 星より高く捧ぐ祈りよ
涙声で讃える 偉大なヒーローを
「君の歌はまだ響いている」

君の歌はいつも聞けるけど
新しい歌はもう叫べない
僕がずっと歌い続けても
君に決して聞こえない

「求めてる」
「愛してる」
届かないと知ってるさ

響け 君に捧げる僕の誓いよ
たとえ誰も聞いてなくても
いつか僕も星より高く昇ったら
もしも奇跡があってそこで逢えるなら
君の歌を共に歌わせて



3.リメインズヒロイン

気が付いたらみんな灰色の目をして笑っている
楽しいのかい
僕にはそう見えないけど

いつの間にかみんな同じ顔をして泣いている 
悲しいのかい
僕にはそう見えないけど

個性が大事だと言われて
でも出る杭は打たれて
どうしたらいいかなんてわかんない
王子様なんて居なかったんだ

誰かが望むのならヒロインで居るけど
誰もが同じ顔 ヒーローが居ないなら
私が世界を救うから

気が付いたらみんなモブになることを望んでいる
意味がないんじゃない
私にはそう見えるけど

いつの間にかみんな自分で限界を決めている
意味がないんじゃない
私にはそう見えるけど

貴方はみんなにどれだけの勇気を与えてきたのだろう
誰も貴方の代わりなんていないから
せめて私は貴方の遺志を継ぐ
 
誰も望まなくたって ヒロインで居るのさ
のこりもので構わない ヒーローが居なくてても
私は世界に叫ぶから



4.ワールドアップデート

世界を変えよう
いつか彼らがやったみたいに
この手で革命を
あるいは悪を打ち砕く

なのに僕は退屈な
毎日に溺れてた

ワールドアップデート
セカイを上書こう
更新はまだ来ないけど
ワールドアップデート
みんな待ってるのさ
退屈なこの毎日をアップデート

ヒーローがいないなんてつまらないでしょう
みんな忘れたフリするけど
ヒーローはいたんだって覚えてるでしょう
冷め切ったその頭を
アップデート

僕もずっと冷めたフリ
毎日に染められてた

ワールドアップデート
彼が死んだとき
僕は漸く叫びだせた

ワールドアップデート
自分を上書こう
ヒーローにはまだ遠いけど
ワールドアップデート
きっとなってやるさ
いつの日かこの世界をアップデート

5.はみだしもののうた



衝動的で感情的な
ただ叫びたいだけの歌を
今日も喚くよ

量産型のアイドルも
裏打ちのハイハットも
僕はもぅ見飽きてるんです
聞きたくもないんです

張り付いてる笑顔が
心地の良い四つ打ちが
なぜかすきになれないんです
僕ははみだしてるんです

踊り狂う人たちに
踏まれ潰れてる
僕だけの

夢を見ること
夢を守ること
許して欲しいだけなんだ
消えたとしても
愛していること
覚えていたいだけなんだ
衝動的で感情的な
泣き声交じりのこの歌を
今日も喚くよ

時代遅れのロッカーと
古臭い"ラブアンドピース"
僕にはそれが眩しくて
届かなくって泣くんです

歌を忘れたシンガーも
リフのないギタリストも
別に求めちゃいないんです
僕はひねくれてるんです

終わったモノだ、と蔑まれて
汚れ 擦り切れた
僕だけの

夢を見ること
夢を守ること
許して欲しいだけなんだ
消えたとしても
愛していること
覚えていたいだけなんだ
衝動的で感情的な
泣き声交じりのこの歌を
今日も喚くよ

君がいたこと
夢をくれたこと
誇っていたいだけなんだ
愛していたし
愛しているよと
届かない歌を叫んでる
一方的で感傷的な
独りよがりな感謝の歌を
明日も喚くよ



6.Little Cry. (inst.)



7.正義の味方

三分だって成れることは無い
共に戦う仲間はいない
今も一人で憧れている
消えてしまった正義の味方

出来ることには限りがあってさ
悪を絶つなんて夢のまた夢
信号無視をしないとか飛び出さないとか
電車で誰かに席を譲るくらいだ

いつかそれすら出来なくなったら
僕はどうなっちゃうんだろう

必殺技は忘れちゃったし
変身ベルトも失くしちまった
それでも焦がれ手を伸ばしてる
天下無敵の正義の味方

争いを止めるチカラはないし
誰かが泣いていても僕には止められない
一緒に泣くだけの僕は要らない
笑顔で全てを救えたはずなのに

僕が失くした僕はどこにいる
僕も死んじゃったかい

巨大なロボも呼べやしないし
勇者の剣も装備してない
何にもなくてもまだ求めてる
笑顔で登場正義の味方

まだあの頃から変わってない
大きくなっても泣き虫な僕
夢に見てることも変わってない
成りそこなった正義の味方

泣いて喚いて迷ってばかり
強がりの歌も限界だ
助けてくれと僕も言うけど
居ないと知ってる正義の味方

だからせめて僕はなってやる
強くなくても優しいひとに
「優しさの先に強さはある」と
歌った貴方を信じて
正義の味方

8.エンドロールは流れない

週末の夜借りた映画を
見終えて君は僕に言う
「いつか迎える終わりのときは、ハッピーエンドかなぁ」

お休みが終わる前の夜だから
君はそんなこと言うのかなぁ
それともネットで見つけたニュースが引っ掛かってるのかい

"映画のような人生でした"
"スクリーンを彩りました"
"ヒーローがその人生に、幕を下ろしました"

エンドロールは観たくない
振り返るのも癪な人生に
僕の名前を載せないで
こんな全ては誇れない
まだ何も成し遂げちゃいないのに
"いつか終わる"それだけを知っていた

週末の夜を越えた僕らは
月曜の朝に立ち向かう
いつか迎える終わりのときはまだまだ先だろう 

「特に後悔もしちゃいないけど、思い入れも別にないんだ」と
眠そうに語る君の人生が僕には眩しいんだ 

"星よりまばゆく輝きました"
"日常が特別でした"
「でもそんな彼らでさえも今は土の中」

エンドロールは観たくない
しあわせな終わりの気がしない
誰か僕らを助けてよ
これじゃ希望を抱けない
バッドエンドの見える人生じゃ
"いつか終わる"そのときに怯えてる

僕らが求めたあのヒーローも
エンドロールに怯えてたらしい
それなのに、笑ってた

エンドロールはまだ早い
バッドエンドは僕ら認めない
物語は自分で描くさ
エンドロールは観られない
それを観るのは自分じゃないから
せめて笑顔で写れるように
エンドロールは流れない
幕が閉じてもまた抉じ開けるさ
この鼓動が止まるそのときまで

All composed by bsf.

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

Hero's Dead.

IARevolutionⅣ 9/9(Sat.) Release!!

bsfの6枚目のアルバム"Hero's Dead"の歌詞まとめです。

閲覧数:277

投稿日:2017/09/03 15:01:08

文字数:3,232文字

カテゴリ:歌詞

オススメ作品

クリップボードにコピーしました