白磁の華が舞い落ちる
邪気なきままの掌に
凍てつくようなその穹は
悔色だというのに

真珠の如き純白は
雲の彼方の風色告げ
彩鮮やかな淡い聲は
眩暈を呼んで眩む

偽りあるのならば
此の身さえ捧げよと
頬に接吻けしは
花片降る途なら誰が為に

響く鈴の音 白を纏い飾る
正にそれは冬の華
まるで真珠の華
響く琴の音 白を願い燈す
正にそれは冬の華
清らに輝いて消える真珠の華
穹を染める

闇夜の月がいざ照らす
蒼きその光玲瓏と
薄氷のようその穹は
残酷だというのに

幻影浮かぶならば
祈るまま応えよと
髪に僅か触れて
蝶の蜜は今誰が為に

遙か鈴の音 白を零し奔る
正にそれは冬の華
まるで真珠の華
遙か琴の音 白を想い撫でる
正にそれは冬の華
何処に舞い散るか詠う真珠の華
穹を徨う

忘却赦すならば
此の世さえ欺くか
頬と髪は冷えて
蝶の現など誰が為に

響く鈴の音 白が示す涙
刹那変わる冬の華
伝う真珠の華

響く鈴の音 白を纏い飾る
正にそれは冬の華
まるで真珠の華
響く琴の音 白を願い燈す
正にそれは冬の華
隠しきれぬ春それが真珠の華
穹を仰ぐ____


<読みがな>
はくじのはながまいおちる
あどけなきままのてのひらに
いてつくようなそのそらは
かいしょくだというのに

しんじゅのごときじゅんぱくは
くものかなたのふうしょくつげ
いろあざやかなあわいこえは
めまいをよんでくらむ

いつわりあるのならば
このみさえささげよと
ほおにくちづけしは
かへんふるとならたがために

ひびくすずのね しろをまといかざる
まさにそれはふゆのはな
まるでしんじゅのはな
ひびくことのね しろをねがいともす
まさにそれはふゆのはな
きよらにかがやいてきえるしんじゅのはな
そらをそめる

やみよのつきがいざてらす
あおきそのひかりれいろうと
うすらいのようそのそらは
ざんこくだというのに

げんえいうかぶならば
いのるままこたえよと
かみにわずかふれて
ちょうのみつはいまたがために

はるかすずのね しろをあやしはしる
まさにそれはふゆのはな
まるでしんじゅのはな
はるかことのね しろをおもいなでる
まさにそれはふゆのはな
いずこにまいちるかうたうしんじゅのはな
そらをまよう

ぼうきゃくゆるすならば
このよさえあざむくか
ほおとかみはひえて
ちょうのうつつなどたがために

ひびくすずのね しろがしめすなみだ
せつなかわるふゆのはな
つたうしんじゅのはな

ひびくすずのね しろをまといかざる
まさにそれはふゆのはな
まるでしんじゅのはな
ひびくことのね しろをねがいともす
まさにそれはふゆのはな
かくしきれぬはるそれがしんじゅのはな
そらをあおぐ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

真珠の華

こちらのメロに寄せて。http://piapro.jp/t/FQ8q

→採用していただきました。ありがとうございます!

『冬ながら空より花の散りくるは雲の彼方は春にやあるらむ』
詠み人:清原深養父

閲覧数:588

投稿日:2014/11/23 15:06:25

文字数:1,136文字

カテゴリ:歌詞

ブクマつながり

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