「おい初音···初音!」
おそらく父のであろう声に起こされた。
「何?寝るのに忙しいんですけど」
自分でもかなり低い声だと思った。
「初音に封筒が届いたんだ。」
初音はそう言って手渡された封筒を開けた。
するととても綺麗な字で書かれた手紙が入っていた。
「緑木 初音様
この度、[オトマチ]にご招待致します。
就寝後、お楽しみに···」
「は?なにこれ···」
初音は思わず後ずさる。
何で私の名前を?何で私の家を?何で···
私、なの?
私の住む地域には都市伝説がある。
それは過去に大きな過ちを犯した人が貰う手紙、「招待状」が届く。
その手紙を受け取った人の大半は命を落とし、他の人は
二度と目を覚ます事は無いと言われている。
そして極稀に居る目を覚ました人は全員
自殺等で命を落とすという。
そんな話を思い出した初音は身を震わせる。
しかし急に悪寒を感じた。そして初音は抗う隙も無く気を失った。
目が覚めると積み木の様なあの独特の匂いにオモチャの城が建っていた。
「なにここ···意味わかんない···」
初音はおもむろに立ち上がると城に向かい歩き出した。
するとどこからか少女が現れた。
「みぃっけた!」
その少女は可愛らしく金髪の髪を揺らしていた。
そして後ろから姉、とおぼしき人が来た。
「ユリ!」
ユリ、と言うのはこの少女だろうか。
「ぐみ姉!!」
「あれ?君、ここは初めて?」
ぐみと呼ばれた女性が微笑んで問いかけた。
「···はい、ここにいきなり来てしまって。」
「ふぅん···私はかぐみ。神楽坂の神に美しいって書くの。」
そこにユリちゃんが出てきてこう言う。
「でも長いからぐみ姉って呼ぶの!」
2人のやりとりを見ながらふと思った。
この2人はどんな過ちを犯したのだろうか···
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Re:sui
おにゅうさん&ピノキオPと聞いて。
お2人のコラボ作品「神曲」をモチーフに、勝手ながら小説書かせて頂きました。
ガチですすいません。ネタ生かせなくてすいません。
今回は3ページと、比較的コンパクトにまとめることに成功しました。
素晴らしき作品に、敬意を表して。
↓「前のバージョン」でページ送りです...【小説書いてみた】 神曲
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