空はまだこんなにも

A
夕焼けに照り返る街から
頭上を通り過ぎて 青は去って行く
すり替わって行く 灼けるような赤へと

A'
午後五時の振り返した手を
下ろして歩き出せば 僕は暗い暗い街へと
帰るだけ

B
眩んで 迷って 俯いた顔は もう
湿って 滲んで行く空に吊られるよ
そして思い出す君の顔が
何かを孕んだようで痛くなった

S
惰性と油断の中で 君を見ているよ
でも何も見通せてなかったね

君の目に藍色が溜まって行く
空はまだ こんなにも
こんなにも 紅いのに

A
夕焼けが延ばした影から
地球を横切って 隙が出来て行く
距離になって行く

B
揺らいで ぼやけて 背けた目線は もう
染まって 変わって行く空が盗むよ
いつか忘れてく君の顔が
そのまま笑っていれば良かったのに

S
いつか報われる朝を 僕は待っていたよ
来る夜を無視し続けたままで

掌に星明かりが融けて行く
空はまだ こんなにも
こんなにも 眩しいのに

C
なんでもない一日さえ
暗くなって終わるのだから
せめて僕ら今だけは明るい歌を歌おう
なんでもない一日でも
かけがえないと気づいたなら
せめて僕ら明日だけはさよならを叫ぶ

S
とても報われないと 君のせいではないよ
今夜は少し寒いかな

空はまだ こんなにも
こんなにも 紅いのに

紅いのに

ひらがなver.

ゆうやけに てりかえる まちから
ずじょうを とおりすぎて
あおは さってゆく すりかわってゆく
やけるような あかへと
ごごごじの ふりかえした てを
おろして あるきだせば
ぼくは くらいくらい まちへと かえるだけ
くらんで まよって
うつむいた かおは もう
しめって にじんでゆく そらに つられるよ
そして おもいだす きみの かおが
なにかを はらんでいるようで いたくなった
だせいと ゆだんの なかで きみを みているよ
でも なにも みとおせていなかったね
きみのめに あいいろが たまってゆく
そらはまだ こんなにも こんなにも あかいのに

ゆうやけが のばした かげから
ちきゅうを よこぎって
すきが できてゆく きょりに なってゆく
ゆらいで ぼやけて
そむけた しせんは もう
いつか わすれてく きみのかおが
そのまま わらっていれば よかったのに
いつか むくわれる あさを ぼくは まっているよ
くるよるを むししつづけたままで
てのひらに ほしあかりが とけてゆく
そらはまだ こんなにも こんなにも まぶしいのに

なんでもない いちにちさえ
くらくなって おわるのだから
せめて ぼくら いまだけは
あかるい うたを うたおう
なんでもない いちにちでも
かけがえないと きづいたなら
せめて ぼくら あすだけは
さよならを さけぶ

とても むくわれないと
きみのせいでは ないよ
こんやは すこし さむいかな
そらはまだ こんなにも こんなにも あかいのに

あかいのに

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

空はまだこんなにも

君の目の中の藍色とこの空の紅色が

閲覧数:134

投稿日:2017/03/31 08:36:51

文字数:1,241文字

カテゴリ:歌詞

クリップボードにコピーしました