ジャケット

グラディウスと悲劇



薄暗い城奥深く
たどり着いて息を吐く
(ようこそわたしの世界へ)
待ち侘びた時来たれり

燭台の火仄蒼く
揺らめいてお出迎え
(やあ、よくここまで来たね)
微笑みすら浮かぶ

この世界を守れるのは僕だけだ
(この世界を統べるのはわたし)
「やっと会えたな お前の好きにはさせない」
(「愚かだ」)
「今ここでケリをつけよう」

(さあおいで小さく脆い人間の子よ 夜を統べるこのわたしと)
剣を交えて生き残るのはどちら
それは僕だ(それはわたし)揺らがない

勝つのはいつでも正義だと決まってる
銀の刃きらめく
運命の天秤傾きかけて止まる
残酷な真実の前で



(落ちた仮面)
止まる時間
(この眼は変わらず 同じ青さ)
その眼はあの日と 同じ青さ
(そうさ)そうだ
紛れもない僕の兄弟の色だ
(紛れもないお前の兄の色だ)



早まる鼓動(剣下ろす)
けれど僕らは(けれどわたしは)
もう戻れない 残酷な夢
終わりを迎える瞬間

銀色の刃が心の臓を
とらえて時間が止まる
(流れる血の色眺め わたしも人だと気づく)

最後に笑うのは僕だと信じてた
(愚かだ)
何一つ守ることなどできないくせに


(ああこれで終わりだ わたしの負けだ勇者
 その手で最期に抱いておくれ)
いつからその道を違えたのだろうか
流れる涙も拭えず

その昔共に見た世界の平和の夢
思い出した青い空
さよなら僕の唯一の兄弟よ
(さよならわたしの唯一の兄弟よ)

残酷に幕は閉じた

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グラディウスと悲劇

「何かカッコイイの作りたい!」と「二台のピアノってカッコイイよな」と「そういやリンちゃんと兄さんは一緒に歌ったことあるけどレン君と兄さんはないな、作るか」と長年の夢「魔王が実は勇者の身内だった」をやりたかった……

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投稿日:2016/05/21 14:52:08

長さ:03:11

ファイルサイズ:2.9MB

カテゴリ:ボカロ楽曲

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