最愛の在処  (さいあいの ありか)


せばまる視界を恐れていることなんて 真昼の感傷 
呼ばわる声ソプラノ 華(はな)開くように誘う 振り向いて香りだけが残された

Ⅲ(さん)とⅣ(よん)のまなざしに 蜜のささやき 私の奥底のもう1人
この夜を捧げよう愛しい貴女(あなた)

葬送の祈りは心臓からこぼれおちた          
二つの手のひらだけでは受け止められない
瞳の奥を暴いた愚者に告げようか 報い(むくい)を 救いを
相反す(あいはんす)不解離(ふかいり)の性(さが) 


鏡をくだいて影にくちづけをして 夜中の失笑
胸つらぬく短剣 創世の火で溶かし 鉄に朱(あか) 双色(ふたいろ)の涙つたう

青い鳥の巣は落ちて 夢は終わり 天へのきざはしに時計草(とけいそう)
破滅さえ彩った(いろどった)気高き貴女(あなた)

幕がおりる

青い朝日のなかで廻る(まわる)悲嘆の円舞曲(ワルツ)
女神のように無慈悲に未来を見透かして
細い脚(あし)からみついた蔓(つる)の行くすえは 支配と 自由の
相反す激情の空

姿なき定め(さだめ)同じ海から生まれてきた
わけあったすべての想い互いを裏切る
箱舟の片隅で指にふれた熱が 最初で 最後と 微笑んだ

最愛は 『ここ』にある

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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  • オリジナルライセンス

最愛の在処

歌詞応募用でしたが、落選しました…。どなたか使ってください。


『二つの人格を持つ主人公のお話』が曲のキーワードでした。
対立するのではなく、互いがなにより大切な二人をイメージして。
歌詞のところどころで、二つの人格があることを表現したかったのですが、わかりにくくなりました…

閲覧数:192

投稿日:2016/01/08 01:04:50

文字数:542文字

カテゴリ:歌詞

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