「祭囃子の夜」

残照 映えて 月影
祭りの炎は揺れる
薄墨溶いた夕闇
世界を青く染め行く

あでやかに咲く
爪紅のあか
神楽の舞の 袖に降る花

水面の裏側より
金魚の看取る夢は
健やかな祈りへと
手向けられては

間奏

明滅 果てて 星影
ざわめきは更に高く
願わくは幸あれかし
行く宛の無いまれびと

青い宵闇静かに降りて
祭囃子は遠くいざなう

祭りの夜更けて尚
匂い立つ蝉時雨
彼方に見ゆる影は
誰の幻

ソロ

残響の境内で
我らが看取る夢は
健やかな明日への
餞の花

明日の無い夜にだけ
口ずさむ子守唄
彼方に見ゆる影は
何のまぼろし

灯りの消えた夜に
我らを看取る影は
行き過ぎて透き通る
灰のうたかた

明日の無い夜にだけ
口ずさむ子守唄
世界を看取る夢は

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

祭囃子の夜

閲覧数:158

投稿日:2012/10/13 12:45:58

文字数:340文字

カテゴリ:歌詞

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