波の音が聞こえる　浜の廃屋の中
青い光の中に　透き通る肌と声
歌うたう少女　歌声波に消える
海見る　その目は　水が滲み
その手で　何かを　探している
波に　消える　声は　淡く
浜に　伝う　想い　残る

波は声に応えて　大きな体を振る
その少女の存在　にわかに消えつつある
少女は生きてた　証拠を残すために
波間に　見えてる　この世界の
実像　に姿　を映し出す
波に　消える　声は　淡く
浜に　伝う　想い　残る
　
耳を　すませ　音を　聞くと
心　在処　探す　音が




なみのおとがきこえる　はまのはいおくのなか
あおいひかりのなかに　すきとおるはだとこえ
うたうたいしょうじょ　うたごえなみにきえる
うみみる　そのめは　みずがにじみ
そのてで　なにかを　さがしている
なみに　きえる　こえは　あわく
はまに　つたう　おもい　のこる

なみはこえにこたえて　おおきなからだをふる
そのしょうじょのそんざい　にわかにきえつつある
しょうじょはいきてた　しょうこをのこすために
なみまに　みえてる　このせかいの
じつぞう　にすがた　をうつしだす
なみに　きえる　こえは　あわく
はまに　つたう　おもい　のこる

みみを　すませ　おとを　きくと
こころ　ありか　さがす　おとが