フラスコ越しに 僕らは手を合わせた
はじめましての言葉も なんとなくで知ってたんだ
造られた僕 創造(う)み出してくれた君
それ以上も以下もないのに生まれたのは愛だった

真っ暗な実験室
何処かで何かが割れる音
君は教えてくれずに
嘘つきな優しい笑顔

これっぽっちの僕を 君に殺してもらいたかった
淋しくしないで、何でもいいから
不釣り合いな体で 精一杯 愛をしてたんだ
謝らないでよ、淋しくなるから
僕は生きてたよ


フラスコ越しの 景色は少し変わり
作り笑いをする君 カミサマに気に入られた、と
カミサマなんか 要らない大嫌いだ
いつも通り笑えない 押し寄せてくるのは涙

突然消えた電灯
心臓が壊れていく音
君が壊れていく音
僕の世界が壊れていく

これっぽっちの僕を 君に殺してもらいたかった
淋しくしないで、何でもいいから
不釣り合いな体で 精一杯 愛をしてたんだ
謝らないでよ、淋しくなるから
僕は平気だよ


耳を澄ました 音は無い
叫んだって返事も無い
声を枯らした 消えていく
待って僕を置いてかないで

震える指先がフラスコを掠めた


これっぽっちの僕は 君を忘れ、君に殺される
酷く悲しくて、でもこれでいいよ
不釣り合いな体は 溶けていって、空気に変わって
君と生きる為、酸素になるんだ

だから息をしてよ


ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

ホムンクルス

人間の化学者とホムンクルス(女の子)の恋のお話。


■(3/21 追記)
歌詞を追加、編集しました。

閲覧数:347

投稿日:2012/11/01 19:59:00

文字数:570文字

カテゴリ:歌詞

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