第四章
 
 ミクたち三人は、夜の国にいました。
 ミクたちは、ちょうど世界が夜になるのを見守っていた夜の国の人たちに、助けられたのでした。
 ミクは、助けてくれた夜の国の人たちにお礼を言います。
「ありがとう。
 本当にあぶなかったの。」
 夜の国の人は
「いいえ、
 日の昇る時から、夜への移り変わりの時は、ひじょうに危ないのです。
その時、悪いものが人にとりついたり、モンスターがでたりすることを防ぐために、私たちは闘っているのです。」
 別の夜の国の人がいいます。
「危なかったね。あんなモンスター見たことないよ。」
 ルビィが、
「あれは、夜の怪物ではないわ。
もっと恐ろしいものにちがいないわ。
火山にいるダーク・ストーンにとりついた悪夢が生み出したものなの。」
 というと、夜の国の人たちは驚いたようでした
 夜の国の人はミクたちに言います。
「そんな話聞いたことがないです。
 だけど、悪夢は夜の国にも危害をおよぼすかもしれないです。」
 別の夜の国の人が言います。
「これは、夜の王にお伝えしなければいけないね。」
 その意見にあたりにいる夜の国の人たちは、
「そうだ、そうだ」
 とみんなで賛成しました。
 とある夜の国の人が
「それじゃ、みんなで夜の王のもとへ行こう。ミクちゃんたちも来て。」
そう言って、、ミクたちを連れて、みんなで夜の王のもとへ向かいました。
 
 ミクたちは、夜の王の宮殿に来ました。
 黒に黄金の装飾のついた鎧をつけた王は、若い風貌をしていました。
夜の王は宮殿に来たミクたちと夜の国の人たちを見て
「みんな、どうしたんだい?今日の見まわりの仕事はおわったのかい?
 おや、そこにいる三人はお客さんかな?
夜の国へようこそ。歓迎するよ。
僕は夜の王。
世界の夜をすべる者。世界の眠りをつかさどるもの。」
 王がそう言うと、
 夜の国の人びとが王に、
「王よ!!大変なことがおこっています。
 悪夢にとりつかれたヴォルケーノ火山のダーク・ストーンが、見たこともないモンスターを生み出しているのです。
 この三人の客は、そのモンスターにおそわれているところを私たちが助けて、ここに連れてきたのです。」
 と言います。
 王は驚いて言いました。
「モンスターが出てきている。
 なるほどそれは大変だが、夜の国としては、襲われてる人々を助ける以上のことはできないんだ。それはこの世界の掟だからね。」
 王の言葉を聞くと、ルビィが前に進み出て、声を張り上げて言います。
「お会いできて光栄です。夜の王。
 私は、フラワーランドの女王クイーン・ローズの使者をつとめる、夕顔ルビィです
 そして、このブリキの戦士がフラワーランド一番の戦士ブリキン、そちらの可愛い歌うたいがリアルワールドから来た初音ミクです。
 私たち三人はクイーン・ローズに頼まれて、ヴォルケーノ火山の悲しみをミクの歌で希望に変えるために火山へ行ったのですが、そこでモンスターに襲われてしまいました。そこを、この国の人たちに助けられました。
 たへん感謝しています。
 しかし、モンスターのせいでダーク・ストーンにミクの歌を届けることができませんでした。
 私たちは、ダーク・ストーンの悪夢をしずめるために、再びヴォルケーノ火山に行かなければなりません。
 でないと世界は滅びてしまいます。
 夜の王よ、ダーク・ストーンにミクの歌を聴かせるために、モンスターと闘う兵を貸してはいただけないでしょうか?
 世界を破滅から救うために必要なのです!!」
 ルビィの見事な演説を聞いて、ミクは、さすが夜の女王の使者の役目をしているだけのことはあるとルビィに感心しました。
 夜の王は、ルビィの演説を聞いて言いました。
「なるほど、どういうことかよくわかったよ。
 ありがとう。
 この世界の危機に、夜の国としても協力したいんだけど、それは少し難しいんだ。
 さっきもいったけど夜の国は、世界に無事に夜が来るのを見守るだけで、それ以上のことはしてはいけないんだよ。」
 ルビィは、王の言葉を聞いて、感情を高ぶらせて言いました。
「世界が滅びてしまうんですよ。
 その時に、夜をまもることに何の意味があるんですか?
 生きている者あっての夜じゃないですか!!」
 ルビィが声を大きくしていうと、ミクが歌い始めました。


     夜が来ても一人じゃない
     いつもそう感じてる
     それは君がいるから

     The end of night
     そこに君がいれば
     僕らの明日は輝く

     The end of sadness
      今日の悲しみも
      希望に変えていける

     夜は世界の終わりじゃないから



  夜の王は、ミクの歌を聴いて言いました。
「僕は夜の王なんてやってたから、心まで夜になってしまっていたみたいだ。
 いくよ、ミク!!
 夜は世界の終わりじゃないから。」
 ミクは魅惑の微笑みで、夜の王にお礼を言います。
「ありがとう。」
そして、その場にいるみんなに
「わたし、歌うわ!!
 世界を救うために!!」
と決意をこめて言うと、みんなが拍手と喝采をおくりました。

ライセンス

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  • この作品を改変しないで下さい
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初音ミクとHeaven’s stone 第四章

第四章!!
みんなの思いを一つに
歌おうミク!!

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投稿日:2017/04/13 21:00:32

文字数:2,177文字

カテゴリ:小説

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