焦りゆく夜の帳に蝶が舞う
開いていく天の窓に
向かって飛んで行く
錆びない思いは馳せる
刺すような痛みと
深い池の底のような感情を
ずっと胸の中に
抱いていたんだ
遠回りしたってかまわないだろう
それでも何とかなってきたんだ
だからこの軸を回して
ここから抜け出そう
きっととなりで笑ってくれる
誰かを見つけに行こうぜ
窓から見える手を振る
人たちの手に握られた
風に舞うハンカチを見つめて
涙を拭い手を振り返す
きっと何処かで笑い会える
それが最後じゃないんだ
乾く前に君に触れたいんだ
せめて最後に笑ってみせて
その涙が枯れてしまうその前に
もう行かないといけない
服の裾を掴んだ君の手を
握り返してまたねって言って
キスをした明けの空の下
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