愛哀物語 〜伊邪那岐と伊邪那美の物語〜


昔々の其の昔 天より芽吹いた恋心
神代七代の末に生まれし 男と女の物語

高天原より 葦原の国へ 
舞い降りた二柱 美しき矛を手に
果てなく広がる 紺碧の海に
「こおろ こおろ」矛刺せば 雫 島へとなりて

天つへと伸びる御柱で 永久の誓いを契り合う
そして生まれたる島々と 八百万の神

伊邪那岐や 伊邪那美や 
互いの愛は止めどなく この始まりの国語り


国豊かに成りて 幸福な日々に 
突然に訪れた心憂い出来事
燃ゆる火の神の 生まれし其の時 
焼かれて尽き果てた 伊邪那美の命よ

彼の涙 泉の如く 我が子への憎しみ止まず
十拳の剣で刻んでも 消えぬ哀しみ

「伊邪那美や 伊邪那美や…」 
募る逢いたさ止めどなく 黄泉平坂を下りて


辿り着いたは かの黄泉の国 
扉の向こう側に 聞こえる愛し声
「開けては成らぬ」と その契り破りて 
目にしたは 朽ち果てた 伊邪那美見る影無く

怯え逃げ還る伊邪那岐に 怒り追わせる黄泉醜女

あの日の君はもう居ない 千引岩 黄泉を塞いだ

伊邪那岐や 伊邪那美や あんなに愛し合った日々よ 
だけど此処でさようなら さようなら…


昔々の其の昔 天より芽吹いた恋心
神代七代の末に生まれし 二人の哀しき物語

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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 愛哀物語  歌詞

閲覧数:449

投稿日:2017/10/18 18:28:43

文字数:553文字

カテゴリ:歌詞

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