ジャケット

「真紅に喘ぐ迫熱の華」開幕_____




(第一幕1節)
それは非道く艶やかな華  {ソレワ ヒドク アデヤカナ ハナ}
真紅に咲く見事に喘ぐ迫熱の華  {シンクニ サク ミゴトニ アエグ ハクネツノ ハナ}



(第一幕第2節)
何度、花弁もがれて  [ナンド カベン モガレテ…]
何度、茎裂かれたのか  [ナンド クキ サカレタノカ…]
思い出せない程に  [オモイ ダセナイ ホドニ]
思い出してしまう跡  [オモイ ダシテ シマウ アト]


(第一幕第3節)
尚、気高く咲いたなら  [ナヲ ケダカク サイタナラ]
何れ愛も手に容るの  [イズレ アイモ テニ ハイルノ?]
誰も応えてくれない  [ダレモ コタエテ クレナイ]
葉は戦慄を奏でまい  [ハワ センリツヲ カナデマイ]


(第一幕第4節)
狂い咲け慄く私よ 〔クルイザケ オノノク ワタシヨ!〕
全ては夢幻なのだ 〔スベテワ ユメマボロシ ナノダ!〕
ならば最高の紅 〔ナラバ サイコウノ クレナイ〕
焼き衝けて散って去くが好い 〔ヤキツケテ チッテ ユクガ イイ…!〕



(第二幕第1節)
それは酷く鮮やかな創  {ソレワ ヒドク アザヤカナ キズ}
辛苦に哭く 惨めに響く白銀の創  {シンクニ ナク ミジメニ ヒビク ハクギンノ キズ}



(第二幕第2節)
幾夜、嗚咽殺して  [イクヨ オエツ コロシテ…]
幾夜、啼き飽かしたのか  [イクヨ ナキ アカシタノカ…]
数え伐れない程に  [カゾエ キレナイ ホドニ]
数え伐れてしまう痕  [カゾエ キレテ シマウ アト]


(第二章第3節)
そう遠くも失いのなら  [ソヲ トオクモ ナイノナラ]  
未だ間に遇うものなら  [イマダ マニアウ モノナラ]
誰も堪えてくれない  [ダレモ コタエテ クレナイ]
「華を堕としたのはだぁれ?」  『はなをおとしたのはだぁれ?』


(第二章第4節)
踊り斬れ微笑め私よ 〔オドリキレ ホホエメ ワタシヨ!〕
全ての現を変えてみよ 〔スベテノ ウツツヲ カエテミヨ!〕
そして最高の紅 〔ソシテ サイコウノ クレナイ〕
妬き撞けて去って征くも良い 〔ヤキツケテ サッテ ユクモ イイ…〕



(第三章第1節)
それは非道く艶やかな華  {ソレワ ヒドク アデヤカナ ハナ}
真紅に咲く見事に喘ぐの迫熱の華  {シンクニ サク ミゴトニ アエグ ハクネツノ ハナ}



(第三章第4節)
狂い咲け慄く私よ 〔クルイザケ オノノク ワタシヨ!〕
全ては夢幻なのだ 〔スベテハ ユメマボロシ ナノダ!〕
ならば最高の紅 〔ナラバ サイコウノ クレナイ〕
焼き衝けて這って絶頂くが好い 〔ヤキツケテ ハッテ ユクガ イイ…!〕


(第四章第4節)
踊り斬れ微笑め私よ 〔オドリキレ ホホエメ ワタシヨ!〕
全ての現を変えてみよ 〔スベテノ ウツツヲ カエテミヨ!〕
そして最高の紅 〔ソシテ サイコウノ クレナイ〕
妬き撞けて舞って往くが良い 〔ヤキツケテ マッテ ユクガ イイ!!〕



(第四章第1節)
幾度も咲く艶やかな華  {イクドモ サク アデヤカナ ハナ}
真紅に染む 見事に披く白鳳の華  {シンクニ シム ミゴトニ ヒラク ハクオウノ ……ハナ}





※構成
A1 B1 C1 S1
A2 B2 C2 S2
A3 S3 S4 A4




「真紅に喘ぐ迫熱の華」幕間_____




《基礎仮説》
※注 以下は必ずしも作品の理解に必要な内容では無い。
※但 芳醇なる薔薇の馨を咀嚼せんとする者は参考文献を含め以下の全てに親しむ旨。



【創】
刃物により出来る傷。皮膚の破綻をともなう傷。傷は瑕とも書きこの場合、欠点を表す。
また「創」は「創る」に通じ創るとは初めて作り出すこと。
転じて――


【悪の華】
詩人の誕生から最期までを退廃的、官能的に表現した詩集の題名であり、
「憂鬱と理想」「パリの情景」「葡萄酒」「悪の華」「反逆」「死」の6編からなる。
「悪」は名詞に付く事により畏敬の念を抱かせる程の意を表す。
「華」とは花の形容詞である。花は種子植物の生殖器官であるがその他多くの意味を持つ。
転じて――


【ヨークアンドランカスター種】
2色の花びらを持ち強いダマスク香を放つ薔薇の一種。花言葉は薔薇戦争に由来し「戦い」。
薔薇戦争の果て王朝を拓いたティーダ家の紋章には赤と白の薔薇が融合する。
「薔薇」は茎や葉に棘を持つ蔓性の植物。様々な品種が存在しそれぞれに特徴や花言葉を持つ。
また、幸せの代名詞として使われることもある。
転じて――


【紅】
赤黄色から深赤色までの色。また、美しいこと。
また日本の伝統色に於いてはR204G0B37#CC0025H349A100S82をさし、
厳しい寒さの中染め上げ幾度も洗い流されることで抽出される至高の赤である。
転じて――


【白】
全ての光線を反射する事により感じられる色。また、なにも書き入れていないこと、罪の無いこと。
日本の伝統色に白色と名のつくものは無い。なぜならば白は無いからである。
転じて――


【漢字】
紀元前十数世紀に中国語を表すため発祥した文字の一種。現在もその数は増え続けている。
漢字は形・音・義の三要素にわけられそれぞれの漢字に細かな形・音・義が存在する。
それ故――


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ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい
  • オリジナルライセンス

YWV04.真紅に喘ぐ迫熱の華[第一幕]

lyrics]:真紅に喘ぐ迫熱の華 by 青捩子
[url]http://piapro.jp/t/fSqa
[linkdata]<a href="http://piapro.jp/t/fSqa">「真紅に喘ぐ迫熱の華」</a>

Does it only suit female singer?
Maybe yes.

閲覧数:313

投稿日:2012/04/19 09:55:10

長さ:02:05

ファイルサイズ:4.8MB

カテゴリ:ボカロ楽曲

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