晩夏の蛍
夜の帳が星を隠す
闇空に揺れ 燃え落ちる蛍
手を振って 「マタ、アイマショウ。」
君の言葉も今は遠い
水飛沫が水晶に変わる
彼岸の川辺へ…
記憶が零れて消えゆくならば
私はここで蛍火になるわ
切ない想いを光に変えたなら
見つけてくれる?
薄く漂う線香の影
夏の終わりをひっそりと告げる
夕暮れの温(ぬる)い風に
誰かの声が響いていた
夢幻を飾る花火はいつも
一瞬で消える
浅い眠りから目覚めたならば
私は何に気付いてしまうの?
藍色の夜に星を探しながら
立ち尽くしてる
『 蛍 』
この命果てても 君の傍で舞う
儚い命が煌めく夜に
川の流れは緩やかに止まる
淀んだ水に毒されて燃え落ちる
蛍火(ひかり)に抱かれ
声も届かず 触れられぬままで
今では君の瞳(め)にも映らない
時の流れに置き去られた私は
夏の幻
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よるのとばりが ほしをかくす
やみそらにゆれ もえおちるほたる
てをふって またあいましょー
きみのことばも いまはとおい
みずしぶきが すいしょうにかわる
ひがんの かわべへ
きおくがこぼれて きえゆくならば
わたしはここで ほたるびになるわ
せつないおもいを ひかりに かえたなら
みつけてくれる
うすくただよう (せん)こうのかげ
なつのおわりを ひっそりとつげる
ゆうぐれの ぬるいかぜに
だれかのこえが ひびいていた
むげんをかざる はなびはいつも
いっしゅんで きえる
あさいねむりから めざめたならば
わたしはなにに きづいてしまうの
あいいろのよるに ほしを さがしながら
たちつくしてる
ほたる
このいのちはてても きみのそばでまう
はかないいのちが きらめくよるに
かわのながれは ゆるやかにとまる
よどんだみずに どくされて もえおちる
ひかりにだかれ
こえもとどかず ふれられぬままで
いまでは きみのめにも うつらない
ときのながれに おきさられた わたしは
なつのまぼろし
晩夏の蛍
Naoちさんの【歌詞募集】曲名未定への応募作です。
http://piapro.jp/t/kyLh
@歌詞について
夏、ホラー、幽霊っ!
暑い夏には怖い話ですよね。
最初は幽霊じゃなかったはずなんですけどね(^^;)
幽霊になってしまった少女が恋人を想い続けていたけど、生者と死者の厚い隔たりに気付いてしまう。
そんなイメージです。
ひらがなの表記について
(〇〇)は一音に二文字のせているところです。
「ー」は歌詞には文字があるけれど、たぶんのばしで対応できる部分です。
2014/07/13
歌詞を変更しました。
彼岸の川辺で→彼岸の川辺へ
2014/07/17
表記一か所変更しました。読み方に変更はありません。
コメント1
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ご意見・ご感想
naochi
使わせてもらいました
こんにちは、Naoちです。
この度は、ご応募いただきありがとうございました!
選考の結果、こちらの詞を使わせていただくことにしました。
主人公は幽霊という設定ですが、聴き手によって色々な形になりそうで。
(第一印象は、純粋に「届かない恋心」を歌った詞なのかと思いました)
ただ、どんな形になっても蛍という比喩によって
上手くまとまりそうな、不思議な詞だと思います。
季節は晩夏ということで…
「夏の幻」である主人公はもうすぐ消えてしまう と考えると、切ない余韻が残ります。
(そこまで考えて曲を聞く人はいないかもしれませんが^^;)
とにかく、素敵な作品をありがとうございました!
また、機会があればよろしくお願いします^^
2014/07/21 13:45:34