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    Anechoic

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    その価値のせいで 僕が知る由もないものを
    躊躇もせずに 0と1で縛って吊るしていた

    もう聞き飽きたんだ 管を踏み潰して
    見せ掛けの牢に 囚われていたいんだ

    蝋燭の炎で 文字を焼き尽くして
    誰の声だって 


    死んでしまったらいいよ


    空白に閉じこもって 
    誰もここにいなくなったのに
    頭の中 いつもの声が響いてくる

    静寂の中で鳴いて 
    冷たい砂を噛むくらいなら
    誰にも気付かれずに
    消えてしまえたらいいのにな


    「誰もいない もうここには誰もいない」
    汚れきった声で 吐き出しても止まらない

    「もう知らない何も 何も聞こえない」
    無響室の中で耳を塞ぎ 息を止めて


    さようなら

     
    空白で穴を埋めて
    もう何も聞こえなくなったのに
    おかしいな 暗い足音が響いてくる

    動脈の音を鳴らして
    乾いた血を吐くくらいなら
    耳障りな鼓動を
    止めてしまったらいいのかな


    小さく響く耳鳴りの中
    幼い火で炙り出した声は
    灰になって降り積もる

    どうして間違えてしまった?
    気付いているはずだよ
    聞こえないのは
    僕のせいだ


    ねえ どうか許して


    それでもまだ焦がしていたいのに
    僕の声も鼓動すらもどこにもない

    折れた管を拾って
    蝋燭の火を吹き消したから
    行き場のない僕の音が
    せめて鳴り響いて

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