[雷光のゆくえ]

強欲の 狼に報いが 落ちたと誰かが言う
遥か先 薄明りの端で 何かが煌めくようだった  
暫しして 夜を揺らす音が 地の鳴るように響いて
俄か吹く 薄霧の帳が 何かを誤魔化すようだった

彼の地の星は怜悧にて
全ての罪を知っていて
夢見の炎でそれを灼くのだと云う

嘘か誠か知れないが
彼方に降りたそれを見て
何故だか誰もが息を殺したのだった

銀の毛を 月明に湿らせ されど口元は紅く
夜毎駆け 血に塗る姿を 人は怖れた 怖れ観た
狩人が 静かに手を挙げた 止める者は誰もなく
明けの夜に 一人きり出掛けた 三月と十日前のこと

けれどもそしてその後の
行方は杳と知れなくて
夜毎の獣の遠吠ゆ声もそれきりで

三月と十のその後で
光の堕ちたその後で
胡乱な噂で街は明けゆくのだった

Lai La Lai La 雷光の行方や何処とも無し
道行く人は語る 仇花の咲く訳を
Lai La Lai La 雷光の行方や何処とも無し
群れなす人の描く 模倣図はどこか空虚で
Lai La Lai La 雷光の行方を誰も知らない
消えた獣の行方 若き狩人の末路を
Lai La Lai La 雷光の行方に重ねてみても
旅する人は笑う 「埒の外を語っても仕方ない」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
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[雷光のゆくえ](歌詞)

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投稿日:2016/10/24 06:10:59

文字数:536文字

カテゴリ:歌詞

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