黙ってうつむいたままの君に
こんな時間にどうしたの?って
知らないわけないのに
気づかないふりの僕

飲み物を入れてくるねと
立ち上がった背中への衝撃は
切なさと悔しさを胸にじわりと
悪夢のように呼び覚まして

そのまま静かに時を止めた

これで良かったのかな
いざという時なにもできない
もどかしくて
でも少しでも救いがあるのなら
役に立てることがあるのなら

ここにいるから

顔を上げて笑ってみせて
それでも歩くしかないのだから
勝つことができなくても
でも負けたりはしないで

そしたらね
きっとね

南へやってきた渡り鳥たちは
やがて北へと帰ってゆく
やさしい春の種を蒔きながら

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
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昨日と明日 (2008/6/20作)

過去に書いた詩の中から、一部を掲載したいと思います。
2008/6/20制作。改変可。

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投稿日:2009/03/14 12:46:33

文字数:294文字

カテゴリ:その他

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