死別という別れを迎えた女性を主に歌詞を紡ぎました。

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「影踏み」

 静かに夕日が沈む空も
 気付かない程ゆっくり
 伸びていく二人の影を連れて
 漂い消える


置き去りのままに忘れてた
グラスから漏れたひと雫
伝われば楽になるのなら
思いごとすべて飲み干している

このまま辛いのなら
あの人の影踏みをすればいい

 遠くに聞こえる名も無き声
 霞みゆくたび私は
 幼くて自分の影が見えず
 怯えるばかり


気遣う仕草を糧にして
優しさを愛と履き違え
揺らぐたび弱くなるのなら
本当の強さなんていらない

このままそばにいれば
あの人の影追もできずに

 鳴きつつ震える風のように
 流れていった季節に
 君がいう言葉の先は今も
 胸の奥に響いて

「光り出せば
 闇は消えるけれど
 すぐに影ができる」
 声もなく
 術もなく
 造られた影だけを見つめて
 空に舞う
 紛れ行く雲に立ち
 遠くまで君を連れて
 遠くまで遠くまで

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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応募作品No.4「影踏み」

応募作品No.4「影踏み」

閲覧数:206

投稿日:2012/04/13 22:01:20

文字数:445文字

カテゴリ:歌詞

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