静かにつもってるんだろう
溶けそうなほどやわらかに
冷たく優しく潔く
消えてしまわないように

恐らく聞こえてるんだろう
振り払うこともできずに
夢を見 重なり 隠れあう
凍えてしまわないために

胸に抱えた寂しさや不安が
破裂してしまってかまわない


至らない境界線を
霞めながらずらして
かけた何かを埋めてみて
ぬるくなったミルクティを
ひとくち飲んで
そんでもってついでに恋をして



星を見ようと誘うため
円周率を呟いた
一人で鈍く甘ったるい
痛みを負うことのないように

どうしても踏み出したくなくて
振り返ることもできずに
凍った苦味をかみ砕き
冴えた夢を見てみたんだ

背中に乗せた愛しさや孤独が
こぼれ落ちてもかまわない


くだらない教戒線を
濁らせながら崩したら
剥がれた傷を抱き締められた
両胸の心臓がばらばらに音を立てて
そんでもってついでにキスもして



もうちっとも体に力が入らない
だんだんに透明になっていって
憧憬(どうけい)は目をそっと閉じると
さらさら さらさらとくずれてゆく



くすんだ境界線が
ほつれながら揺れたら
過ぎた何かを越えて跳んだ
描く放物線状に愛を落として
そんでもってついでに囁いた

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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キズモノ

閲覧数:174

投稿日:2015/06/23 00:41:51

文字数:523文字

カテゴリ:歌詞

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