瞼の奥が溶けそうな日
あわせた呼吸は　ずれそうだし
透明な熱は行き場を失くして
霧のように散った

僕のことを覆って
　
ありふれた想い
どこまでも行けるの？
裸足で駆けだせ
つなぎとめて僕を
なんてことない、嘘
夜天色に染めてね

冷たい風と指の先
吊られた月いつも同じ
想像に搖られては退屈して
君の声知った

僕のことを求めて

薄らいでく心の音
微眠む影　ゆっくりと、リーユ
夢の終わりまでは遠い
秘やかなほどに恋をして
奪う左目

瞼の奥が溶けだして
かすかに僕が暈けたりね
どうしようもないことだったとしても
解らないって言った

僕の鼓動を止めて

あふれだす願い
どこまでも行けるの？
理由を知りたい
つなぎとめて僕を
なんてことない、嘘
夜天色に染めてね

薄氷のよう　心の音
彷徨うならそれもいい、リーユ
夢の終わりはまだ遠い
鮮やかなほどにキスをして
奪う左手

重なり、決して解けない
つまりそれが切ない
鏡のなか　ふたり

手と手をつないで迷う
睛を交わして微笑う
溜め息を吐いて誘う
鏡のなか　ふたり