《１A》
心を　飾ってる感情たち　降り積もって　層になり　やがて　琥珀になるみたいに
静かに　隠れてく記憶たち　言葉は届かない

《１B》
どんな声で笑っていて
どんな風に見えたのか
霞んでく夢の中
目覚めはそっと訪れる

《１S》
夜が来るたび　君を思い出そうとした
最初はすぐに　会えると思っていた　そんな保証はどこにもないのに
朝が来るたび　君を遠くに感じた
誰よりそばに　ここにいるはずなのに
出会えた人の　面影を手繰り寄せながら　どこにもいない　君を探した

《２A》
真昼の　からっぱれな優しさが　恐くなった　鮮やかな　刺激　君を塗りつぶさないで
気付けば　耳を塞ぎたくなる　そんな日を重ねた

《２B》
今の僕の姿を
君は望むだろうか
一つだけ分かるのは
答えはいつもここにある

《２S》
君の正体は　僕が一度見た夢だ
その輪郭は　僕の思い出たちだ　次に会う君を作るのは今だ
君に会うため　僕が選ぶべき道は
前を向く事　別れを伝える事
初めての日に　ありのまま生きていた様に　ただ帰るだけ　あの日の僕に

《３S》
あれから月は　何度も夜を照らした
世界をあるき　みんな目に焼き付けた　人に見せたい風景を集めて
いつしか僕は　忘れた事も忘れて
前を向く事　それだけ覚えている
誰かと出会って　また今日も新しい夢を　昨日より良い　良い夢を見る