A
午前五時　すこしだけ
シラケた世界で　踊るの

羽の無い私は　地べたで
見上げるしかできないけど

B
朝焼けが　やけに白く感じたのは
憧れのせいなのか
切り取った刹那(せつな)　吐息(といき)をもらしては　儚い夢のよう

サビ
見上げた空が　青に染まっていく
壊れかけの体　引き摺って

私はただ　枯れ始めた花を
摘み取っては　放り捨てたの

A
踊れない人形は
この世界から　淘汰(とうた)されてくの

忍び寄る　暗闇から
煌々(こうこう)ときらめく町へと　とびこむ

B
空を翔(かけ)る鳥が　羨ましいのは
嫉妬のせいなのか
こんな不器用にしか　生きることが出来ないから　踊るの

サビ
見上げた空は　朱く染まっていた　壊れた体は動かなくなって
私はただ　地べたで踊るの　まだ　踊れるの　踊るの！

踊れない人形は　淘汰されるから

サビ
見上げた空は　黒に染まっていた　体は動かないままだけど
私はただ　この世界を　愛しているの　愛していたのよ