「paralyze」

作詞・曲…このもちさくや（黒須朔夜）


逃げる逃げて逃げたこの世界
血塗れのナイフ片手に
空は白み堕ちた牡丹は
きっと手に入らない

あるはずのモノがない僕の
隣を走るのは狂気
否、救いをもたらす凶器
もう戻れはしない

あの橋渡ればあの街に行けば
理解ってくれる人がいるはず
そうかたっては息を切らして
穴を埋めるように

罪は罪で罪が創る世界
血塗れの寝巻きを抱いて
信じる事を許さないきみは
ずっと手を離さない

穿たれたこの頭には
忘れえぬ眩しい記憶
逆光で見えないその顔
銀色に汚れてく

勝算はあれど賞賛はされない
わかっているよその孤独さを
そう思っても口にできない
乾いたこの口では

振り返るのは大好きな
あなたの笑顔、きみの笑顔
今は分からないけれど
この身体には刻まれてる

あの橋渡ればあの街へ行けば
理解ってくれる人がいるはず
天使のような神様のような
羽根は千切れて

走り走る走れこの地獄
血塗れの両手握って
綺麗な過去を重ねなければ
この喉は灼けるだけ

僕はここに居るだけ