【初音ミク】帷が螺子を巻き上げて

frottageshi

帷が螺子を巻き上げて

化石沈む寡黙な此の世界
瓦礫右へ左へ散らして

君が告げる
「見てみないか　別の可能性を。
　一言望めば　連れて行くから」

荷物をカバンに詰め僕は応える
「他には何が要るかな…？」
彼女は指をさした。懐中時計。
其れを仕舞うとドアを開けた

コペンハーゲン的な別世界
縺れ絡まる糸を解くように

君は見せた
縷々紐解く古手司書みたいに。
時計の竜頭がキリキリ嗤う

綺羅綺羅した世界が次から次へ
僕は目を輝かせた
小さく握り返す君の細い手
帷が螺子を巻き上げてく

静かに　密かに　導く声は
柔らかく囁く　「次の世界へ…」

綺羅綺羅した世界を次から次へ
僕は目を輝かせた
大きく手を広げて僕は誓った
帷が螺子を巻き上げてく

僕は…　君に誓った
僕は…　君に誓った