うたまっぷでもジャンルぐちゃぐちゃで投稿してます。
プロフィールを見るイチオシ作品
投稿作品30作品
もっと見る-
冷蔵庫の中を覗いたのならば
食材共に御不在連絡をして
そんな可愛い嘘を吐いたって
青二才に思われるだけ
御生憎様 そりゃ節介だ
遺憾が帰宅なら 御前も同じ
御丁寧に どうも有難うね
今年は不漁 悪天候
じゃあ糧は何が良いんだ
時化た道 売れ残った青臭い魚...魚店
-
蠕動か 爬行か 蜿蜒か
自惚れるのは夢のまた夢で
やいのやいの言わないのって
何回言われたその台詞はさ
喧嘩っ早い所があって
それでも結局窘め合って
咀嚼して嚥下して繰り返して
好きも嫌いも十把一絡げ
こんなに座りの良い事は
案外予想の斜め上に行って...赤の他人
-
狼狽の常套句は淡々と溢れていた
観客の居ない御遊戯会賑やかを偲ぶ舞台
間違えた事にすら気付かない奴が居た
一寸に漬ける薬は無いと もう面倒の表れ
野放図に走っていたい
いっその事自棄糞に成りたい
臆病者の愛想は奥手 白けて仕舞うわ
大層も表面上 実際は忘恩の徒で結構
鼻提灯を膨らまして 薄らぼんやり...野放図
-
河川敷で雑魚釣り 肴にしたい与太話
見え透いた狡猾が阿房らしい 現を抜かして
呑兵衛の憂さ晴らし 鬱陶しい
御咎め無しでありたい
せめて拉げた慰労を頂戴 蒙昧な往生際
恥を濯がなけりゃ気付かなかった
タチの悪さが目に見えて仕舞った
湿気た瞼 黴の生えた隙間
こんがらがって寝付けない夜に
錨が尾に成り...歩き忘れ
-
若干 憂愁気味に褪せた
景色が窓越しに写って
求めた覚えのない物が
負んぶに抱っこで厚かましい
余りにも貧相な思考
変遷の無い儘佇んで盆暗
餌が撒かれた鯉との寒暖差は
丸で目に見えて分かる
屡々 自棄が起こって
忌避感を所以に逃げ出したいが...撫で落ちる
-
洗濯物が何時の間に破れて
喪失感が蝕んできて
驀地に沈む 毒にも薬にも成らない体
やぶれかぶれで傷に涙を注ぐ
小言が罵詈雑言の様で
地獄耳にさせてきやがる
文句は挫けた声で 覚束無い幸せが
只管に不幸を鱈腹食って
眼中之釘を瞼で覆った
肴の話に成れるかどうかすら怪しい...滷汁水
-
見たくもない
聞きたくもない
滔滔と排水溝に流れて
精一杯の水を一杯
飲みたくても舐めるしかない
気に成って仕舞う身形も仕草も
今だけはパッと忘れて欲しい
烏の行水みたいに
無くなってった誕生日全部
独り善がりなんて...後の祭り
-
野暮ったい野次馬に
已己巳己は値引きしといて
なんて言われちゃって不遇な
取るに足らない飯があんだ
難題を重ねて
押し潰されてりゃ昼行灯
餌遣りでしか食べてくれない
御皿に乗せたら首振った
諮ってみるのは恥だって
正しさなんかが交わって...中肉中背
-
大袈裟な祝いも
酸いも甘いも
随意な様じゃ
騒然としてる
暮れる念いも
潤ける位に
過ぎた話で
蹶失する
此の儘で良いやって
捨てた自我...やさぐれ
-
上の空の出来事みたいな
魔が差したとは言い難いが
篦棒に片足漬けた侭
泥濘んで焦りを招いてる
紹介文も書き切れなくて
他人事の様にそっぽ向いて
疲れるからって言い訳
今に成って解って仕舞った
垂涎物許り掻き集めてたら
部屋が塵溜まりと化していた...鼾
-
夢か現か 混在した中で
詭弁を弄しては虚仮威しの様
影送りが薄く見え始めて
何だか嘘を形にしたみたいで
頭の片隅で焼けた記憶の
臭いが漂って目眩いた
感情は忙しなくしている
不可解ね 不可解ね
そりゃ分かってくれりゃ早いのにさ
問題ね 問題ね...届け先不明
-
筆舌に尽くし難い御涅を
馬鹿の一つ覚えの様に
何度も憤って 憤って
耳に胼胝が出来て仕舞う事実
ずっと溜まってく怒りで
自業自得の袋小路
毎度の様に知恵負けしてる
反省の余地すら儘ならないな
屹度 手立ては出来やしない
当たり前が普通じゃないから...隠れ家
-
夥しい程の
許されないって
駄目出しを爪先迄当たって
今夜は自棄酒だって
泣き下戸の癖にさ
威勢だけは良いのか
照明は馬鹿にしているかの様に
点滅して笑ってた
機嫌が良ければ何でも良いか
溢れる言葉は弱音許り...けつらう
-
いきなり下った天罰は
皿迄の毒から
醒めて仕舞う様な
如何せん波瀾に成るよりか
痛みの方が未だ増しだ
また下らない悪戯を
徒らに仕掛けてんだ
笑かしで 悪巫山戯
辞めときな 悪どいぞ
叱られるぞ 誰かに唆されて...舌を巻く
-
変な話題だ
丸で見透かされた様で
心が縺れに縺れきる
鯔の詰まりは
顔を洗いたくなった
無理な話題だ
余裕を吐ける様な
問題じゃない
真心の無い完成品
本当は贋作...蛻の殻
-
今回許りは恬澹に行かない
鬱屈な言動に雪辱されて
草臥れ儲けじゃ沙汰が保てない
体を窄めて 躓顚な気に成るの
何時迄経っても
微温湯に浸かった気分で
削いだ自分の腐った場所
恐る恐る口にしても意味無いな
平気の平左なんて 言えた物だよな
鏡に映った魚は粗末な容姿を嫌った...売る油