タグ「オリジナル」のついた投稿作品一覧(30)
-
寂しい人は
高架の下に家を持ち
寂しい人は
シャワールームの前に
黒猫を飼っている
寂しい人は
サボテンひとつを世話しては
寂しい人は
1人で歌う
ああ秋になる...くろねこのうた
-
ドライヤーの音がうるさくて
聞こえなかった一言が
なかったら今頃は2人で
いられたのかもしれないね
割れ物を触るようだったのが
だんだん力強く
念入りに梳かす指先に
髪が傷むとは言えなかった
そんな私のことカケラも
気にしてないでしょう?...ドライヤー
-
aちょっと歪んだ性癖のあなたとわたし
どんなAV観るのかは結局知らないままだけど
ほんの少し、ほんの少しだけ
覗いた歪な背中
気持ち悪いくらい声が甘いあなたと
気持ち悪いくらい声が高くなっちゃうわたし
肩越しに見えたオンライン講義に
笑ったけど笑えない
bあなたじゃないけどこの前ね
お前は歪だと言わ...歪
-
a空が滲んで朝が来る
ひとりぼっちの寒い部屋
アラームは鳴らない4時過ぎ
あなたにあげたペンを思う
インクは滲んでいないだろうか
出せない手紙に切手を貼る
bああ ああ ああ
青 緑 黄色
ああ ああ ああ
過ぎ 去る 去る...たまゆら
-
僕と君とは違うから
歩く速度も違うから
歩く道まで違うのも
きっと仕方がないことで
分からない事ばかり増えていく
コーヒーにはシュガーとミルク
それでも良いやって今日も作る
朝ごはんにはバナナシェイク
他人の気持ちは分からない
自分の気持ちも曖昧で...【曲有】バナナシェイク
-
s空はいつまでも青くない
雨雪雷いろいろあるよ
明日晴れるかもわからない
空の下にいる
a最寄駅は部屋から20分
高架下なぞっていれば
知らないうちに下を向いて
猫背になっていた朝
頼まれた雑用こなしても
無駄だって言われることもある...あさっては空の彼方
-
a玄関扉に行ってきます
虚しくないって一人芝居
ドアが閉まる音の冷たさに
今日も雨が降るよ
b歩き方も忘れたな転んだままだ
立ち上がる元気はまだあるかな
sほらね、どこまで行っても1人は独り
行先も分からないけど
走って走って走ってたどり着くかな
c転がるような毎日です...ほらね、
-
a月明かりの鋭さは
なにも知らないふりで
僕を毎晩刺殺する
星明かりを掻き消して
なにも知らないままに
僕の心を奪い去る
b君の輪郭を今日もなぞる
そうして罪をかき消すんだ
s君がいなくなっちゃえば
僕はそのうち悪役さ...ロストチャイルド
-
*小さい頃にずっと母が使っていたあの電子音
お守りみたいにそれを今も使ってる
a肌寒い部屋に鳴り響く音
慣れた操作でかき消して
聞こえなかったふりをしたけど
うるさいうるさいやめないで
bAM八時、八時半を過ぎ
針は止まらない
s抱え込んだ感傷も
丸めこんだ手足も...アラーム
-
aアンドゥトロワ上品な
着ぐるみ着てんのしんどいじゃん
ドゥビドゥバセッション本当は
周りに合わせてるだけじゃないの
満員電車吐き出したい本音を言えよ
b朝焼け?夕焼け?
綺麗事じゃないそんなの?
月もない星もない
ネオン管で遊ぼうよ
sかませ dance dance!...だんしんおーるないっ
-
追い縋る手は何も掴まず
笑い声は''真朱''に響きわたる
”中紅''に遠く浮かび上がる
瞼閉じてあなた消えゆく
巻き戻る記憶に涙は落ちない
月明かりだけが“香色''に落つ
桜舞う夜に踊りましょ
歌声は何処からか
"薄紅"の風纏いながら
いつか遠い月に帰りたい...櫻ノ國
-
a回る天井とぬるい水
重い体を沈ませながら
今となってはなぜバスに
飛び乗らなかったと後悔してる
平熱なのに茹だった思考
寒暖の境はないのさ
今となってはなぜここで
飛び降りなかったと後悔してる
bなんとなくなんとなく
もう嫌だを繰り返して...【曲有】仮病と花
-
おはよう!朝が嫌い
1人肌寒い部屋薄暗くて
くしゃくしゃに笑えてた
きらめいてた町に戻ろうか
言えない事聞けない事も出来た
少しだけ切ない大人の証
大人げなる朝 下着だけの体
拳握って叫べ 今日も頑張れる!
夜はまだ怖いけど、あの町は遠いけど
私の中で暗闇を照らしてる...大人げなる朝
-
グラスに口付けて
褪せた光の向こうに
違う世界の青い月を見る
氷が崩れる音がした
湿った午前2時に
いつまでも慣れないのは
帰り方が分からないから
街灯の下を息も出来ずに
彷徨うの
彷徨うの...ギムレット
-
a顔あげる前に息を吸い込むの
目を開ける前に歌を歌うのよ
bこれしか出来ないわけじゃないけれど
音を届けたいの
いくつもの旋律が
世界に溢れて輝いているから!
sどこまでどうしていつまでも!
始まりは続いていくよ
この声がいつか枯れたって
歌い続けてあげるんだから...永遠エボリューション!
-
ゆ・ゆら 貴方を待つ
海底ユートピア
ふ・ふわ そっと消えてく
私から出た空気
ゆ・ゆら 波も彼方
海中アンサーテイン
ふ・ふわ 頬を撫でるの
冷たい潮の香り
砂の上 青白い電気の光キラリ
魚たちを纏って...海底ユートピア
-
雨粒踊る緑の庭
途方に暮れる薔薇の花
傘をさせずに伸ばした指に
舞い降りた6月の魔法
もう少しだけここにいて欲しい
冷めきった紅茶落ちた花びら
引き止める理由端から崩れて
シーツに沈む7月の呪い
濡れた草と土の匂い
乾きかけの8分咲き...Garden
-
sぴったり合うのが
嬉しいから
巡りあいたい幸せ
熱い寒いのサイクルで
いつも誰かを探してる
a息苦しくて
目を覚ました朝は
青空に太陽が出てて
悲しくなる
bクッションにもたれて...サボテン
-
変わらない日々、それなりに大変で
回る 周る 廻る月日に置いてかれる
変化を望むけれどこの怖がりは
きっと そっと すっと 1人で迷子になる
いつからかひとりきり
間違ってること分かりながら今日も
怖いのになぜか
止まってなんていられないんだ
踏み出せる足で踏み外してく未来
昨日の僕から伝わってるよ...自分コネクト
-
いつからか全てアオに
溢れて消えていった
何かを感じる間もなく
ただ目を閉じた
澄んだ瞳で見つめることはもう出来ないんだ
繰り返すよ
ああ、冷たい日常を濁らせたままに
歩いていこうか、何処か遠くまでさ
逃げ出したいかもな、それでも今はまだ
このままここに居させて...【曲有】blue、blue
-
真っ赤なルージュが好きでしょ
睫毛ふるわせて誘うわ
風になびくのは黒髪
あなたが褒めたミディアム
ちょっと高めのヒールは
あなたとキスがしやすい
震える足首隠して
欲しがっているの気づいて
赤いワンピース、カシスオレンジ、煙草も
スパイス効いた香りも...one more kiss
-
遠くのお星様
捕まえに行こう
いつかの涙が
そこで待ってる
溢れないで、想い
零さないで、願い
流れ星流れた
宇宙の彼方、煌めきが溢れて
紺青のカーテンに
心だけ残して全部零れてく...Stars
-
s夢の中じゃ見えないこと
笑顔のままじゃ聞こえないこと
君のそばじゃ分かんないこと
ただ、心の中が暖かいこと
aあの日はよく晴れてたね
緑が輝きだす頃。
ほら思い出すんだ
君の豪快なあの笑い方とか
b大丈夫だよ
君の幸せを誰もが祈ってるから...【曲有】出逢いというのは
-
どこまで行くの?
遠くへ行くの!
望むままにどこへでも
行きたいとこへ
あっちに行こう
そっちも行こう
どこかしこも僕たちを
待ってるんだよ
雨が降ったって大丈夫だよ
緑の葉っぱの裏にはカタツムリ...【曲有】たからもの
-
景色追い越して、早い風になるよ
道は続くよ、走ってくだけ
立ち止まることもしゃがみ込むことも
包み込むようなまた一歩を
茜の空に背を向けて
広い蒼を追いかけてく
よし!
さあ、ダッダダ!
駆けていくよ、前に
ほら、ダッダダ!...【曲有】そうしゅんか
-
いつの間にかなぜかここで僕ら生きている
何も考えずにそこにある空気を吸っている
いつの間にかなぜかここに僕ら生きている
知らないままどこかへと向かい歩いている
昨日、今日、明日、廻り
去年、今年、来年、続く
サイクルを感じてよ、愛していきてよ
とりとめもない日常に愛を振りまいている?
明日のことに思...LIFE
-
流れ星になって
君に届けに行くよ
この想いを
この光を
流れ星になって
君に会いに行くよ
待ってて欲しい
星が降る夜は
目をこらして
確かにここにいる...きらきらぼし
-
友達のカラスはいつだって
自慢げに僕の上を飛ぶ
たまに降りてゴミを漁って
僕はそれすら羨ましくて
そこは自由だろう
そこは広いだろう
そこは分からないけど
そこは…そこへいつか
見てるだけは悲しくて
追いかけてた 空まで...背中合わせ
-
出会えた事を忘れないから
私の中で宝石になる
放課後の教室 鳴り響いたチャイム
帰ろうかと笑顔で
何気ない話できるだけゆっくりと
あと何回君と歩ける
振り返って考えてた
オレンジ夕陽 青い影も
全部大事にしまっておくよ
小さな笑顔 またねの声も...宝石
-
行こう、全てを捨てて今すぐ飛び込んだなら
透き通った世界で君に…
一日中 天気予報は雨だと言っていたけど
終わりの見えない青い空に赤い傘が映えて
洗濯の後 生まれ変わった世界は幸せそう
水たまりが映す空に1人目を奪われてた
水面が揺れる、頰が濡れる
なぜかもまだ分からないのに
沈黙だけが立ち止まって...【曲有】clear