タグ「月」のついた投稿作品一覧(8)
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月と
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(non title)
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一羽のカラスがいました。
カラスはある日、人間たちに捕まり、動物実験の対象にされてしまいました。
カラスは奇妙な小屋に入れられたのでした。年中薄暗く、至る所に変な図形や模様が描かれています。どうやら殺されはしないようですが、カラスは窮屈で仕方ありませんでした。
カラスは毎日、同じような"図形...月を見た鳥
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潮があふれるように
透明な風がやってくる
雲の群とともに 西の空から
月夜 満ちた月よ
するどい光はいつも
黄金の瞳へと
そうして現れる月の輪が
ぼやけた虹色を踊らせる
薄雲に映えた七つ光を
指先に絡めて...黒猫
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魔王
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添えられない数 もう居られないか
得られない風 造花にゃ慣れないか
数ある飾りや飾らぬ香月も
重なる月日に帰する傷月
映えない映画館 まあ見られないか
言えないが良いか ザマ無いがあるか
酌まない意なら習いに比喩れ
要らない槍やれ 嫌なら痒い
明るい霧から赤らむ秋日
絡まる在処で気楽に会うか...灯篠月
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夢を見ていた。
そこは夜の空。地上に敷かれた雲の海と、丸い月がひとつ浮かんだ宇宙の間、その空を、一羽の鳥が飛んでいた。
鳥は月光と戯れ、夜空を泳いだ。
冷たい空気が羽の上を滑っていく。意識が浮遊感を携え、遼遠へ拡散している。
まるで宇宙にいるようだ、と彼は思った。
いつから飛んでい...月と僕
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黄金の瞳に夢を灯す 掠める時
まばたきのような 束の間の夜
触れないかかわりを風に渡して
星の表裏が一致する シンクロニシティ
望遠鏡はささやく 黒猫は眠る
音のない 月暈の狭間に
彼ら何百回 何千回も
互いの影を見せ合ったのだろう
太陽さんを照明係に
この銀河をくるくると...月蝕