ゆらゆら揺らいだ光源が
ひらひら閃き微睡んだ

哀れなからだは 知ることも
触れることすら 叶わない


澄んだ水の冷たさも この体には意味が無く
ただ視認する眩さを ひとつひとつ確かめようと

触れる水の柔らかさ てのひら擽る感触
染み込んで沈む最中で 底から見上げた睡蓮の


花の色の、名を。 知りたい。


いつしか失せる
いつしか消える
無くなることと 知りながら
愛でいつくしむ ものがある

それでもいいと、笑うことが出来たなら
それは 真実かも しれない。



ふわふわ震えた水面が
きらきら煌めき満ち溢れ

降り注ぎひかる 色彩の
照り返す其処に 夢を見る


吸う息さえ無い此処も、あそこと変わりなど無くて
ただ触れる懐かしさを あと少し、少しと欲しがって

霞む光を見送り 纏わる温さに甘えて
蝕まれながら朽ちる 底から見上げた睡蓮の


花の色に、涙。零れる。


いつか壊れる
いつか崩れる
滅びゆくこと 知りながら
撫で口付ける ものがある

それでもいいと、泣くことが出来たなら
それは 揺るぎもしないもので。



いつか失くなる
いつか忘れる
離れゆくのを 知りながら
縋り抱える ものがある

それでもいいと、許すことが出来たなら
それは何よりも 確かな。


**********

1-A
ゆらゆらゆらいだこうげんが(8・5)13
ひらひらひらめきまどろんだ(8・5)13

2-A
あわれなからだは しることも(8・5)13
ふれることすら かなわない(7・5)12

1-B
すんだみずのつめたさも このからだにはいみがなく(11・12)23
ただしにんするまばゆさを ひとつひとつたしかめようと(12・13)25

2-B
ふれるみずのやわらかさ てのひらくすぐるかんしょく(11・12)23
しみこんでしずむさなかで そこからみあげたすいれんの(12・13)25

1-C
はなのいろの、なを。 しりたい。(8・5)13

1-S
いつしかうせる(7)7
いつしかきえる(7)7
なくなることと しりながら(7・5)13
めでいつくしむ ものがある(7・5)13

1-D
それでもいいと、わらうことができたなら(7・6・5)18
それは しんじつかも しれない。(3・6・4)13



3-A
ふわふわふるえた すいめんが(8・5)13
きらきらきらめき みちあふれ(8・5)13

4-A
ふりそそぎひかる しきさいの(8・5)13
てりかえすそこに ゆめをみる(8・5)13

3-B
すういきさえないここも、あそことかわりなどなくて(11・12)23
ただふれるなつかしさを あとすこし、すこしとほしがって(11・14)25

4-B
かすむひかりをみおくり まとわるぬるさにあまえて(11・12)23
むしばまれながらくちる そこからみあげたすいれんの(11・13)24

2-C
はなのいろに、なみだ。こぼれる。(9・4)13

2-S
いつかこわれる(7)7
いつかくずれる(7)7
ほろびゆくこと しりながら(7・5)13
なでくちづける ものがある(7・5)13

2-D
それでもいいと、なくことができたなら(7・5・5)17
それは ゆるぎもしないもので。(3・10)13



3-S
いつかなくなる(7)7
いつかわすれる(7)7
はなれゆくのを しりながら(7・5)13
すがりかかえる ものがある(7・5)13

3-D
それでもいいと、ゆるすことができたなら(7・6・5)18
それはなによりも たしかな。(8・4)12

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

睡蓮(カエルヤ ナギさまに捧ぐ)

「睡蓮」カエルヤ ナギ さま
http://piapro.jp/content/3wspezzu3hq9r4n6
カエルヤ様とは某所とココで運命の出会い(笑)をしまして、ちょっぴり強引アプローチ(古表現)で
ちょっぴり強引に仲良くさせていただいてます。
こんなにも美麗かつ秀麗な絵を描かれる凄腕絵師さまなのに、こんなストーカーにも優しく接して
くださるなんて…ほ、惚れてまうやろーーー!!!(絶叫)

このモネ風な加工の作品は、サムネで一目惚れしました。
ふわりと微笑みながら水面に身を任す兄さんにムラムラs…なんでもないですごめんなさい。
兄さんもカエルヤ様の作品も大好きです。いつまでも眺めていたい…vvv

追記。リンクのご許可、ありがとうございましたvvv
更に素敵イラストからコチラのテキストにリンク貼っていただきました…!!
あああありがとうございます…!!(ノд`)勿体無いですッ…!!



知ることの得ることの叶わないものに憧れながら、緩やかに沈んでゆくイメージ。
揺らぐ感情ではなく、ただ当たり前の出来事や光景を見詰めるように。



投稿してる詩(歌詞)が渋いとコメをいただいたので、意識してひらがなを頑張って使いました。
頑張りどころが何か違う気がしました。(´ω`*)
見直しながら、ちまちま直すことがあるかもしれません。すみません。

※8月22日:文字数を整えて歌詞っぽく改変。

閲覧数:259

投稿日:2008/08/31 22:53:11

文字数:1,503文字

カテゴリ:歌詞

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