Ten.さん

おためしのつもりで買った体験版ミクに情が移りまくり、製品版な彼女をお迎えしようか連日悩んでいます。

青のからだ 薄紅色の薔薇 > メッセージ

青のからだ 薄紅色の薔薇

彼のからだは深い青を纏う

青色の髪に青色の眼 真白い肌にうつる水底

彼の中にはひとつぶの種が宿る

真紅の色を抜かれ 青に染めるため造られた種

彼から芽吹いた小さな薔薇が嘆く

「私の色を返して」 薔薇が望むのは真紅の色




青色の彼は言いました

「それなら僕の紅色(いろ)を分けてあげましょう」

嘆く薔薇は問いました

「あなたのからだには青色しかないのに?」

彼は微笑って答えます

「大丈夫、だってこのからだには――」 




彼のからだから一輪の花が咲く

薄紅色のやわらかな薔薇 青色の中ににじむ紅色

胸に薔薇を抱き彼は微笑う

ごめんなさい僕のからだでは 真紅には足りなかったけれど




(けれど、それでも僕の中には確かに――)




「青い薔薇を咲かすのではなかったのか」

「確かに青色だけで構成されているはずなのに」

「失敗作」

「できそこない」

「こんなもの」



「こわしてしまえ」




人の手で作られた作り物の人 

奇跡の青い薔薇を 咲かすためだけのからだ

用を成さぬからだは壊されて

細いからだから 毟り取られる薄紅色の薔薇

毟り取られた細い薔薇の根が

広がっていたのは はりめぐらされた紅色の管

青色の彼が隠し持っていた真紅の色




(確かに――人の、紅色(あかし)が)


人植物別方向アプローチ……の、つもり。絵でチャレンジするんじゃなかったのか私。
文章でもへっぽこには変わりないんだぞ私。


人植物が、植物でつくられた人間、ではなく、植物をつくるためにつくられた人間(ややこしい…)だったらどうだろう、という妄想。
それも、今現在未だに不可能な、青色の薔薇を咲かすための装置として。
多分人としての機能はほとんど失われて、培養液とか生命維持装置の類がないとかたち保っていられないくらい弄繰り回されてるんじゃないかなぁ。
植物生やすための土台と水と栄養素を造る器官と、美しく花を咲かせるための歌声。
自分から生えた植物と同調し、管理することのできるできる思考。
そして、花とともに愛でる為の、美しい人のかたちのからだ。
そのかたちを維持するために唯一残された、人としての証。血の真紅。


…いやでも普通に考えたら青色の薔薇作るより植物生やす人間作るほうが絶対手間かかりますよね…。
しかも青色だけで構成されてるなら血も青色になるんじゃないだろうかファンタジーだとしても普通に考えたらさぁ…!
ほんとに色々無理が あ り す ぎ る ! orz


テンポ悪いわ台詞入ってるわで歌詞としても全く使い道なさそうです。
シリーズ生みの親の月條さんには土下座しかできません…。
ていうかこれ人植物ですらないような。


追記。
調べてみたら青い薔薇は遺伝子レベルでの開発が既に成功していて、市場に出回る日もそう遠くないようです。(写真見たら青というより紫でしたが)
近い将来、近所の花屋さんに兄さん色の薔薇が並ぶかも知れないと思うとwktkが止まりませんネ!←

投稿日時 : 2008/06/18 23:31     投稿者 : Ten.

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  • ご意見・感想:

    モチーフを作り出したのは月條さんでも、この美しいお話を書き上げたのはTen.さんではありませんか。
    月條さんの絵も勿論素敵ですが、Ten.さんのお話も物凄く素敵ですよ!
    お二人とも尊敬します!

    ちなみにそのドライフラワーは母が作ったもので、生花だった時の写真も見せてもらいました。
    着色ものなのか、天然(?)ものなのかはわかりませんが、かなり鮮やかな青でした。

    あっ…実はその……描きました。勝手にすいません;;
    すごく素敵なお話だったもので、どうしても描きたくなりまして…!
    思い浮かんだものを描きたい自分を止められませんでした。
    Ten.さんの作品のイメージを壊してないといいのですが…
    迷惑だなんてとんでもない!むしろ私のほうがTen.さんにご迷惑をおかけしたかと心配で心配で…

    2008/07/20 Fromuserあおの

  • ご意見・感想:

    つ、月條さん効果凄い…。

    あおのさん>
    はじめまして、いらっしゃいませ!
    うわぁあああん、月條さんの素敵な絵から飛んだらこんなのでごめんなさい…!
    何だか凄くもったいないお言葉を頂いてしまいましたが…月條さんが提供してくださった、人植物というモチーフと、物凄く美しい絵があったからこそ書けたものです。9割月條さんのお力です。頭上がらない…。

    青薔薇のドライフラワー…!いいですねー!しかも見事な兄さん色とは!
    着色ものなら多少懐に痛いお値段で市場に出回っているのですが、やはり店頭で見る機会は少ないですしね。
    花屋さんで売られてる兄さん色の薔薇にお目にかかるのが、ひそかな野望となりつつあります(笑)

    あと…あの、もしかしてあおのさん、これのイメージイラスト、描いて下さい、ました…?
    未だに夢じゃないかこれとほっぺたつねってる最中なんですが…。
    もう少し落ち着いたら、夢じゃないこと実証するために、そちらにもコメントしに行きたいと思います。め、迷惑じゃないかな…。

    2008/07/19 FromuserTen.

  • ご意見・感想:

    初めましてこんばんは。
    先日月條現矢さんのイラストを拝見して、こちらのお話を読ませていただきました。
    とても幻想的で、美くも悲しいお話。そしてこのお話を深め、彩る美しいイラストに心が奪われました。
    人植物タグは初めて見ますが、こんなに美しいものだったんですね…次からチェックしなくては。

    まったくの余談ですが、自宅に綺麗な青薔薇のドライフラワーがあります。
    青い薔薇が実在すると知らなかったのでびっくりしました。
    それはもう見事な兄さん色でした。
    こんなに綺麗な花なんだから、もっと出回ればいいのに。

    2008/07/18 Fromuserあおの

  • ご意見・感想:

    黒歴史が過ぎたので、仕事から帰ったら消そう…とか思ってたのに帰ってきたらコメント つ い て る し。
    ちくしょう、そんな事言われたら消せないじゃないか…っ!


    月條さん>
    う、うわぁあああいらっしゃいませとりあえず、ごめんなさいやらかしました…!orz
    ほっぺたつねったらちゃんと痛かったんですが本当に現実ですかこれ。だとしたらほんとに土下座しかできないんだぜ!

    多分バレバレだと思うんですが、この妄想、月條さんの「古い磁器、無心色」のイラストと、コメント返信から暴走したものです。身を裂くと薔薇が溢れ出るとか薔薇を点滴したら体内で青に変化するとか月條さんの描く人植物兄さんは色っぽ過ぎると思います…!素晴らしいイラストなのに好き勝手妄想して本当にごめんなさい。

    自分では悲劇だと思って書いてなかったんですが、確かにこれっぽっちも救いがありませんね、これ…好きな子が酷い目にあう展開大好きでごめん、兄さん。
    月條さんの素晴らしい解釈で、壊れされ消えてゆくだけだったはずの「彼」にも救いが見えた気がします。
    血の色とともに薔薇に宿った彼の心は、ひっそりと、けれど強く地に根を張って、永くいろんな人に愛でられるといいと思います!
    あと、この兄さん口で喋れなさそう、というのにえらく萌えたのは内緒です。(言ってる)
    歌っても言葉がわからないから啼き声状態の兄さん萌え!(…。)

    ちょ、一日一回とか例えでも勿体ないですから!ピアプロにはいくらでもすばらしい絵師様や字書き様がいらっしゃるのですから、こんなの見るくらいならそちらに時間割いてください本当お願いします…!
    こちらこそいつも麗しい絵と世界を魅せてくださってありがとうございます!
    「人植物」という、素晴らしく魅惑的なテーマを用意してくださった月條さんには、本当に感謝してもしきれません。
    これからも応援してますだいすきです!!

    2008/06/19 FromuserTen.

  • ご意見・感想:

    ふおおおおお……!!!すみません、ときめきすぎて心臓ばっくんばっくんです……!!近くのものバシバシ叩きまくるくらいにときめきました……!!
    うわー、うわー、すみません、感動のあまり言葉がちゃんと出てこないです…!!だって、こんな素敵っぷりには、もう何を言うことも出来ないです…!

    植物を咲かすために作られた人間…考え付きませんでした、なんてすごいアプローチ。人植物は、自分で書いたものも人が書いてくださったものも、悲劇的なものが多いのですが、これは…何もかもが悲劇に向かっていて、人植物の最たるものでらっしゃるなあ…と思う次第です。
    もろい身体は、美しいものを咲かすためだけの美しさだけのものなのに、しっかりとそこには心が根付いていて…薔薇に注ぎ込まれた真紅は、血液とともに彼の心でもあったのでしょうか。この兄さんには、口で喋れないイメージがあるので、その身体の中だけで、薔薇とだけの世界が作られていたんだろうな…と妄想してしまいます。さらに、毟り取られた薔薇の花は窓の外へと捨てられ、そしてひっそり台地に根を広げて息づいていくといいのに…とまで妄想してしまいます。妄想しすぎですね(笑)!

    この世界が、心臓にぐさっと来ます。美しい人が心無い人々に感情のない目で見られている、というのは、痛ましくあると同時に可憐な図で…大好きすぎます。
    「こんな素敵な文を拝見させていただけるだなんて、人植物とかやらかしちゃって本当によかった…!!」と、過去の私にガッツポーズを送りたい気持ちでいっぱいです!
    一日一回は拝見しに来そうな勢いです。ああー…もう、素敵過ぎる世界を拝見させていただき、ありがとうございました!!

    2008/06/19 Fromuser月條現矢

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