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鵺-nue-

作曲/編曲：LIQ
作詞：璃野遙謌
調教：棚香煕朔

飄々と響き渡る　彼の声が私を苛む
一つ二つ其の数を増し　此の魂を喰らわんとする

貌を魅せぬ黒き煙　誰も見たことは無い
くらりくらり頭蓋の奥　塒を巻いて

巻き上がる闇の焔に包まれて
ゆらゆら揺れる心に影落ちる
祷れども已まぬ不吉の声は未だ
私の頸を掴みて　堕ちろ堕ちろと囁く

未だ鳴り止まぬ哭き声　其の矛の先を変えた
彼の人の魂(みたま)喰らわんと　気味の悪い声が群がる

姿も見えぬ闇の中　短き刃を持ち
私独り太刀向かう　其の物の怪に

幾許かの獣達を薙倒し　私は狩る彼の人を狙う物を
例え此の身を緋き血で染めようとも　其の命を守り抜く
其の手に擁かれる迄

鬼さん此方　手の鳴る方へ
暗闇に火の手が上がる

逝きは良い宵　戻れはしない
そう此処は　闇ノ京(へいあんきょう)

狩れども奴の姿は無く　屍ばかりが増え
然し私の手は止めぬ　狩り尽くす迄

幾つもの哭き声達を斬り裂いて　ゆらゆらゆれる私を変えて行く
燃え上がる闇と嫉みの衝動は　私の割れた心に影落とす
血に染まる今の私の其の姿　其の名は悪しき物の怪
闇に落つ「」(ひとのこころ)