一粒ずつ 踊りだすメロディ
予告も無く降りだした雨に濡れ
すぐに止むさ 呟いたメロディ
だってこの水は涙なんかじゃない

傘を差し 胸の奥風が吹く
君を 君を迎えにゆく

顔を上げたら 頬をなぞった
一粒の雨 冷たさが
今 沁みて伝わる 奥へ奥へ
心の熱に 触れて溶けた

君が待ってる 深い水底
びしょ濡れになった靴を履いて
愛があればって 人は言うでしょ
だからねきっと大丈夫 そうでしょ


一粒ずつ 歌いだすメロディ
予想もせずどしゃ降りに見舞われて
いつか止むさ 強がりのメロディ
だってこの空は泣いてるわけじゃない

傘を閉じ 胸の奥鐘をうつ
君を 君を今見つけた

手を振りながら 頬をなぞった
一粒の雨 温かさ
今 確かめながら 一歩一歩
君のところへ 歩き出した

手を取り合えば すり抜ける夢
びしょ濡れになった靴の重さ
愛があればって 誰が言ったの
散ってゆくのは幻という心の記憶
ねぇ 聞こえますか
雨粒が奏でだす 悲しみの歌

顔を上げたら 頬をなぞった
一粒の雨 冷たさが
今 沁みて伝わる 奥へ奥へ
心の熱に 触れて溶けて 笑った

手を振りながら 頬をなぞった
一粒の雨 温かさ
今 伝わっているよ 君の温度
もう大丈夫 確かめ合う

ほら晴れ渡る 雲の切れ間に
日が差し込む姿に戸惑う
雨粒一つ 残された熱の果て
これがそう 愛なんでしょ

踊るメロディ・・・

歌うメロディ・・・
雨に乗せて君へと・・・








ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

Melody Rain

http://piapro.jp/content/nztdxs9gwfisanwe


※応募歌詞です。

雨=悲しみになりがちなので回避しようと悪あがきしてみました。

閲覧数:239

投稿日:2010/08/07 03:22:09

文字数:630文字

カテゴリ:歌詞

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    pp_ピアニッシモ

    ご意見・ご感想

     田端さん、改めまして、この度はご応募頂きありがとうございました! 今回は他の方の作品を使わせていただくことになりましたが、せめて感想だけでも残させていただきたいと思います。
    >雨=悲しみになりがちなので回避しよう
     そういう姿勢は大好きですw実は歌詞募集をかける前、私も自分で歌詞を作ろうと試みていたのですが、それも見事に「雨=悲しみ」図式に乗っかっていましたw
     そして、その図式を避けたものとして、この作中最も目立っているフレーズ、「一粒の雨 冷たさが/今 沁みて伝わる 奥へ奥へ/心の熱に 触れて溶けた」というのが、非常にきれいですねぇ。この詞における「雨」は、「感情を乗せて運ぶもの」という位置付けであるように見えたので(違っているかもしれませんが、最後の「雨に乗せて君へと・・・」という表現を見てそのように感じました。それなら、状況によって冷たかったり温かかったりするのも納得です)、それが心まで届くことを「(水滴が)沁みて伝わる」と表現しているのが本当にきれい。これ以上ないぐらい、「沁」の字のニュアンスに適ってますよね。なにしろ「さんずいに心」ですからねwしかもこの「触れて溶けた」の箇所、これはメロディに乗せて歌っても気持ち良く響く音でもある(これは主観ですが)。
     あと、これは裏話的な話になってしまうんですが、最初自分で書いていた歌詞で、イメージの中心にあったのがまさに「雲の切れ間に/日が差し込む姿」だったので、ここを読んだ時はちょっとドキっとしましたwしかし、これを「戸惑う」と扱うとは……どこまでも言葉のパブリックイメージに挑戦状を叩きつけた作品として、非常に印象深いと感じました。
     それでは、また機会がありましたら、その時はよろしくお願いします!

    2010/09/03 00:01:58

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