■□歌詞本文□■

紅の月が燃えてる 私の感情のよう
水泡の向こうに映った 過去が歪んでく

檻の外で倒れた 貴方の姿見つけた
その瞬間(とき)から目が離せない
とても素敵な人で 思わず腕を伸ばした
繋がれてた 鎖千切る

人魚姫を横目見ながら 笑顔で言う
「助けに参りました。さぁ行きましょう」

純白ドレスを手に取り ベールにお華付け
羨む君へと微笑む 「とても素敵でしょ?」
メイドの格好で俯き 拳握る君は
「とても良くお似合いですよ」 笑顔を返した

そうして婚姻へと少しずつ近づいてく
そのはずなのに貴方メイド目で追っている

でもどうして貴方は遠い目でぽつり呟くの
「僕を助けたのは、本当(ほんと)に君かい?」

どうして今更気付くの 「違うわ、私なの」
頭に響いた言葉は 君の責める声
「違うわ、私が助けた。それでもういいでしょ?」
やっと手に入れた幸せ 奪わせはしない

船上パーティーの夜に 花火打ちあがった
気の利いた演出なのね 私上機嫌
気がつくと君の姿が 見えなくなっていた
振り向いた先にいた彼 天を仰いでいた

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■□実際に歌う時に割り当てる言葉□■

(0.14-)くれないのつきがもえてる (0.18-)わたしのココロのよう
(0.21-)ガラスのむこうにうつった (0.24-)かこがゆがんでく

(0.41-)まどのそとでたおれた (0.43-)あなたのことみつけた
(0.44-)そのときからめがはなせない
(0.48-)とてもすてきなひとで (0.49-)おもわずてをのばした
(0.51-)つながれてた (0.53-)くさりちぎる

(0.54-)にんぎょひめをよこめミながら (0.58-)えがおでいう
(1.00-)「たすけにまいりました。(1.04-)さぁいきましょう」

(1.09-)じゅんぱくドレスをてにとり (1.12-ベールにおはなつけ
(1.15-)うらやむキミへとほほえむ (1.19-)「とてもすてきでしょ?」
(1.22-)メイドのすがたでうつむき (1.25-)こぶしにぎるきみは
(1.28-)「とてもよくおにあいですよ」 (1.32-)えがおをかえした

(1.38-)そうしてしあわせへとすこしずつちかづいてく
(1.45-)そのはずなのにあなたメイドめでおっている

(1.48-)でもどうしてあなたは(1.52-)とおいめでぽつりいうの
(1.54-)「ぼくをたすけたのは、(1.58-)ホントにきみかい?」

(2.03-)どうしていまさらきづくの (2.06-)「ちがうわ、わたしなの」
(2.09-)あたまにひびいたことばは (2.13-)キミのせめるこえ
(2.16-)「ちがうわ、わたしがたすけた。(2.19-)それでもういいでしょ?」
(2.22-)やっとてにいれたしあわせ (2.26-)うばわせはしない

(3.08-)せんじょうパーティーのよるに (3.12-)はなびうちあがった
(3.15-)きのきいたえんしゅつなのね (3.18-)わたしじょうきげん
(3.22-)きがつくとキミのすがたが (3.25-)みえなくなっていた
(3.28-)ふりむいたさきにいたかれ (3.32-)てんをあおいでいた

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

姫榁小夜曲(ひむろセレナーデ)

アンデルセン童話の人魚姫がイメージです。
一見幸せそうに見えるけれど実はお姫様の片思いで、王子様が真に思うのは失ってしまった人魚姫ではなかったのか? と言う疑惑が付きまとうあの童話を考えながら書いていきました。

以下、少し長くなってしまった申し訳ないですが詞の概要(?)みたいなものです。

姫榁:鉄より硬いといわれる杉科の木
小夜曲: 夕べに、恋人の窓下で歌い奏でられる音楽

結婚数年後がたったある日のこと。
夕暮れ時、西へと沈む真赤な太陽に照らされて燃え上がる東の月を見上げながら、結婚数年後のお姫様の若き日の独白シーンから始まります。

大切に大切に、生まれた時からお城(檻)の中で育てられたお姫様。
平和な日々を送っていました。
望めば遠出も出来たでしょうが、外を知らない彼女は、外は怖いものと吹き込まれ、そのため自らをお城に縛り付けていました。
退屈を紛らわせてくれるのは、童話の中の憧れの王子様だけ。

ところがある日のこと、いつものように窓から海を眺めていると…、見知らない男性と、一人の人魚が浜辺に打ちあがっていました…。

以下、大体原作通り。
※人魚姫がメイドになっていることについて...
派生話として人間になった人魚姫は王子様に拾われます。
ところが口も話せず、身寄りもいないことを哀れに思った彼はせめて城の使用人として雇い、居場所を作ってやろう。
と言うお話があるところに由来しています。

……そんなふうに本来の話を若干妄想で脚色して作ってみました。

閲覧数:155

投稿日:2009/08/31 22:40:32

文字数:1,409文字

カテゴリ:歌詞

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