真紅の靴が囁く “踊り狂え、ワルツを”
“皆々様方、愉しませて 心ゆくまで”
銀食器の高音で歪になる旋律
顔のない貴婦人たちに操られるプウペ

アン・ドゥ・トロワ 廻る 昼も夜も
アン・ドゥ・トロワ 跳ねる 茨の道
アン・ドゥ・トロワ 終わらない明日 折れる心

心の臓が弱っても 足の骨が折れても
“早よ”と急かす鳥の羽根 また廻り出す舞台

純白の馬を連れた シュヴァリエが差し出す手
颯爽と身を引き寄せて カブリオレへ誘う
リズム刻みゆく足を 止められるはずないの
そう、だからせめて一緒に舞って グラン・パ・ド・ドゥ

アン・ドゥ・トロワ 廻る 手を繋いで
アン・ドゥ・トロワ 跳ねる 影を追って
アン・ドゥ・トロワ 閉じる扇 “あぁ興醒めよ”

不意に貴婦人たちのカブリオレが去って 真紅の靴が眠る
けれどやめないわ 始まった二人のワルツを



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【仮名】

しんくのくつが ささやく “おどりくるえ、ワルツを”
“みなみなさまがた、たのしませて こころゆくまで”
ぎんしょっきの こうおんで いびつになる せんりつ
かおのない きふじんたちに あやつられるプウペ

アン・ドゥ・トロワ まわる ひるもよるも
アン・ドゥ・トロワ はねる いばらのみち
アン・ドゥ・トロワ おわらないあす おれるこころ

しんのぞうが よわっても あしのほねが おれても
“はよ”と せかす とりのはね またまわりだす ぶたい

じゅんぱくの うまをつれた シュヴァリエが さしだすて
さっそうと みをひきよせて カブリオレへ さそう
リズムきざみゆく あしを とめられるはずないの
そう、だからせめて いっしょにまって グラン・パ・ド・ドゥ

アン・ドゥ・トロワ まわる てをつないで
アン・ドゥ・トロワ はねる かげをおって
アン・ドゥ・トロワ とじるおうぎ “あぁ きょうざめよ”

ふいに きふじんたちの カブリオレがさって しんくのくつがねむる
けれどやめないわ はじまった ふたりのワルツを

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

【応募用】メランコリー・メリーゴーラウンド

MRTQさんの曲への応募用です。
タイトルはそのまま使わせていただきましたmm
タイトルの雰囲気が少しでも出ていればよいのですが・・・。
メロディラインだと思ったところに合わせて歌詞を書きましたが、もしかしたら勘違いしてるかもしれなません;文字数がおかしいなどありましたらご指摘いただければ修正します。(アン・ドゥ・トロワのパートと最後のサビ?の前辺りが怪しいです;)


貴族のご婦人達の興じる悪趣味な遊びに、一人のバレリーナが付き合わされる・・・というのを妄想して書きました^^;

●↑の遊び ⇒ 履くと踊り続けてしまうという魔法のかかった赤いトゥシューズ。それをあるバレリーナに履かせて、回転台の上で踊らせ、狂ったように踊り続けるのを見て楽しむ。
●銀食器~のくだり ⇒ 貴婦人たちがはしたないことしてます。
●顔のない ⇒ 仮面とかつけてるイメージ
●プウペ(poupe'e) ⇒ 仏語で「人形」
●鳥の羽根 ⇒ 羽根のついた扇子をイメージ
●シュヴァリエ(chevalier) ⇒ 仏語で「騎士」
●カブリオレ(Cabriolet) ⇒ 幌付きの一頭立ての二輪馬車。仏語。
●グラン・パ・ド・ドゥ(Grand Pas De Deux) ⇒ バレエ用語で「壮大な男女2人の踊り」


簡単に歌詞の内容を言えば、「貴婦人たちがバレリーナで遊んでたら、一人の騎士が割り込んできて、なんか興醒めしたので帰っちゃいました。一方、バレリーナと騎士の間では恋が芽生えました」という感じです。魔法は、観客がいなくなると消えるとかそんなものを想像しています;
魔法のかかった赤い靴(トゥシューズ)を履いたら踊り続けてしまうという部分は、童話の「赤い靴」をモチーフにしています。

「ワルツ」「リズム」も仏語の読みにしようと思ったのですが、あまりしっくりこなかったので英語読みのままです;
でもまだ悩んでいるので、仏語読みで統一するかもしれません。それか日本語にするか・・・ですかね。


歌詞自体は楽しく書くことができました。
素敵な楽曲をありがとうございます!

閲覧数:266

投稿日:2009/12/16 00:58:04

文字数:910文字

カテゴリ:歌詞

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