偽生者
ほら錆びた手のひらの中に 白く咲いた花があっても
流した涙の意味と同じくらい 意味が無いから
夢のカケラを積み上げていた夢
気づいた瞬間に変わった世界
どこに向かって歩いていたのかも
今ではどうでもいいこと
誰がどこで何をどうしたのかも
分からないまま消えてしまうなら
ねぇ?ママ?この時間は
何の為にあったものなの?
誰かがどこかで無くなりました
明日は私が無くなりますか?
それとも私は無くならないまま
違う誰かが消えますか?
どれだけ必死にもがいてみてもね
結局消えて無くなっていくよね
ねぇ?パパ?この私は
何の為生まれて消えるの?
綺麗な雨が体を刺して
心は騙されていく
ほら伸ばしたこの手の先に 白く咲いた花があっても
気ずかず踏んでた蟻と 同じくらい意味が無いよ
他人と同じ様に消える そんな事が目的なら
何も求めはしないよ 静かにただ 偽生者の様に
時々光った青色太陽
毎日見ている紫の雲が
空から地面を目指した途中で
私の場所には届かず
落ちてく破片を握ったままで
意味無くこの身を裂いてるだけなら
ねぇ?誰か?この世界は
何の為に進んで行くの?
コレなら私は無くなれますか?
アレなら貴方は無くなりますか?
それとも私は無くならないまま
貴方一人を消しますか?
捻れば千切れるあなたの腕をね
オモチャと思って遊んでみてもね
ねぇ?君?この気持ちは
何をすれば満たされてくの?
真っ赤な雨が瞳閉ざして
心は騙されていく
ほら願ったこの手の先に 紅くなった花があっても
毎日眺める星と 同じくらい意味が無いよ
汚れたこの手が触れる そんな事が許されるなら
何も求めはしないよ 静かにただ 偽生者の様に