びんた オケ
【びんた】
貴様
手前勝手さの
加減を見せりゃんせ
縁は無けれど
連れ番
屁とも思わぬ案山子かな
抒情に遍く夢花火
差し出したるは
頭かな
命の鳴く
句を一つ
あっしに下さんせ
所詮 無法
釈迦の眼に
留まる罰当りめ
そら
せっせっせぃのよいよいよい
数えは済んだ
そら
いろはにほへと
粋は此処に或らぁ
魅せられて
魅せ尽くして泡沫の
現を偲ぶ狂乱の宴
想われて
想われ馳せて幾年
貴様には借りが有る
さぁ
ばちんと張るが良いわ
苦界に蔓延る正念場
下界を笑う仏様
頼みの綱さえ罵声飛び
そもさん せっぱ
論もなし
やや濡れる
語を一つ
貴様にくれてやろう
諸行無常
釈迦の手に迷う猿を演ず
そら
せっせっせぃのよいよいよい
苦行は懲りた
そら
いろはにほへと
薫る貴様の音
乱されて
乱し尽くす情景の
後ろ髪を解く鮮やかさ迄
染められて
染め尽くした浮世など
とうに飽きてござんす
さぁ
ばちんと鳴らすが良いわ
唄え謳え
嗚呼
巡れ廻れ
白々と歯痒さを置くなど
雨霰
晴れ逸れ
時捲れど
変わらぬと云うか
魅せられて
魅せ尽くして泡沫の
現を偲ぶ狂乱の宴
想われて
想われ馳せて幾年
嗚呼 借りが有らぁ
乱されて
乱し尽くす情景の
後ろ髪を解く鮮やかさ迄
染められて
染め尽くした浮世など
とうに飽きてござんす
さぁ
ばちんと鳴らすが良いわ
