浮世合わせ

浮世合わせ
黄昏が照らし　降り注ぐネオン街
フィラメント一つ　光放ち焼け散る
　
外灯でさえも　温かい光を差して

月の秘め事

「月の秘め事」
君が見つめてる　悲しみに満ちた空
誰の面影を　街の隅で探すの？
僕が見つめてる　静謐な瞳の向こう
陽炎がゆらめいて　その雫溢れるの？

▼月光哀歌

渇いた足音　冴える夜（よ）に染み渡る
熱情のこもる白い息と重なり
潤んだ面影　愛を求めた左手で
五線譜に散りばめた　哀（あい）のメロディー囁く
時の破片一つ二つ　拾ってケースの中

灯火

暗い部屋の中　月光が差し込む
光に誘われ空を見上げる　満月
癒えない傷を照らす　優しい月の光は
私の心を癒やしてくれる
真っ暗な部屋で　月のひかり浴びて

Mond

指先を照らす　月明かりを標に
静寂(しじま)だけが在る　出口のない砂漠へ
物語捲る　頁には終わらない夢
古い記憶のように　色は褪せて　果敢無く
哀しみを空に溶いて　腕に過去を抱いても

LOST DRESS

酒に枯れる喉　宵に抱（いだ）かれて酔い
涙さえ途切れ
よぎる瞳　貴女の
消えていく温度　その躰　轟く静寂
愛してたあの頃は　微熱帯びた　回想

月光 parting night

あなたとの逢瀬 幾度重ねても
まだ足りたことはない
溢れる愛零れて
あなたとの出逢い 思い出す度に何度も
近づいてしまったこと 後悔しているのよ

繊月

路地裏の誰も通らない道に立つ
無意味な標識には「世界の終焉」
自動販売機では売れないヒット商品が
密室に残されて屈辱が息をした
午後二時の閑散とは久し振りな感覚

紺碧ノ天ニ燃ユル緋色ノ月【採用されました】

哀しみの剣(つるぎ)
紅(あか)い焔(ほのお)に焼べ(くべ)ても
まだ眠らない夢が
熱く胸を照らして
過ぎ去った友と

【曲募集】嘘月

私の光を 見て美しいと言う
貴方はなんて純粋なのかしらね
淡く輝いた その姿が素敵だねと
貴方の言葉とても惹き付けられているわ
でもそれは偽りなの 私の光じゃない

月明

何処へ向かっても
砂の上を歩くよう
足が縺れていき景色も色は無くて
月明かりの中
落ちるただ一つきりの影