クロッカスの妄言【offvocal】
都合がいいね好奇心、本能って言葉は
枯れかけの花束のよう
所詮は
使っては捨てて新しいので
作って壊してバラバラにして
恨んで憎んでも気づかないね
悲劇ばっか繰り返し
よく飽きないね
悲しげなオルゴール鳴り響く
はずもなく
無価値な同情
無愛想な行動
いい加減にしてよ
齧りかけの赤い果実
熟れ尽くした哀の密
舌っ足らずに紡いでる
薄っぺらい愛情を
ツギハギの言い訳で
通せるくらい無関心
だから
泣いて
叫んで
殴って
縋って
嬲って
殺して
息をするんだ
誰かが言った後悔先に立たずって言葉
笑えるほど正論だったんだ
所詮は
紙切れで繋がり交わって
紙切れで別れて恨みあって
我先我先と争って
手元には残らない
知らなかったの？
錆び付いた歯車動き出す
わけもなく
上辺の感情
駆られた衝動
いい加減にしてよ
哀色に染まった果実
腐りきった価値観だ
返してと嘆いたって
もう遅い知ってるでしょ？
自業自得なその結末
目を向ける価値すらない
から
嘆いて
妬んで
恨んで
憎んで
嗤って
笑って
首を吊ろう
過ぎた過ちが巻きもどる
わけないでしょ
無責任逃亡
外道の象徴
いい加減にしてよ
大概にしてよ！
望まれなかった雛鳥
独り夜を彷徨って
懸命に伸ばした手は
何も掴めやしない
息することも許されず
暗がりに追いやられる
最低で最高な結末だ
生まれてしまった雛鳥
生ぬるい体温に溶ける
喜ばれず
祝われずに
無かったことにされる
気づけば暗くなる視界に
戸惑う暇もないまま
叫んで
求めて
泣いて
いたって
痛いな
イタイナ
冷めていくんだ
