MXY7-TYPE11”桜花” 【Lily】
1
伊達酔狂 それと偽りで
浮世は艶やかに飾られる
街は陽気に廻り廻るの
地に足つかぬまま
人は騙し騙されて踊り狂う
夜の帳(とばり)と桜吹雪が
狂わす心と正気捨てて
本能のままに
ただ 今だけでも
そう 愛でられてたい
桜 綺麗であるのは
春だけだから
人生にも
限りがあるでしょ?
命 短し乙女よ
咲き誇って
花の色は
移りにけりな
徒(いたずら)に過ぎる
時が色を奪う
私もそう
儚く散りて
忘れ去られては
消えてゆくのでしょう
2
嘘無い本当と真実は
憂き世を醜くも彩るの
街は明るく巡り巡るの
今も変わらずに
人は騙し騙さ嘆き続ける
月の灯りと桜吹雪が
惑わす心と理性捨てて
貪欲なままに
もう 終わる前に
そう 守られてたい
桜 盛りであるのは
春だけだから
成栄には
限りがあるでしょ?
命 短し乙女よ
咲き乱れて
花の色は
移りにけりな
永く永く降る
雨が香り奪う
私もそう
間もなく萎れ(しおれ)
皆に踏まれては
枯れてゆくのでしょう
まだ 生きていたい
あなたの愛が欲しい
桜 綺麗であるのは
春だけだけど
全てのもの
限りがあるから
命 短し乙女よ
咲き続けて
花の色は
移りにけりな
徒(いたずら)に過ぎる
時が色を奪う
私もそう
儚く散りて
忘れ去られては
消えてゆくのでしょう
移ろうのは
花だけじゃない
我が身世にも
ふるながめせしまに
時代を変え
人を変えても
同じあやまちを
繰り返してるだけ
それならもう
儚く散って
忘れ去られても
仕方ないけれど
命の数
人の数だけ
異なる桜を
胸に秘めているの
いつかはそう
優しくそっと
温めてくれる
手と出逢うのでしょう